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【プロット】兄の代わりになりたいのか?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

妹ちゃんがお兄さんに教えを乞うの、諸刃の剣なんですよ。

上手くはなると思います。でも存在を消失しかねない。

憧れ。というのは何者かになりたい人間にとっては諸刃の剣である。目標が決まっている分、無駄を削ぎ落とす事に長けるが、相手を模倣する分、オリジナルに欠ける。

だから俺は、彼奴が指導を請け負う事に、相応な危惧があった。


「子供というのは、色も形も存在しない生き物に他ならない。だから容易く染まるし、形を変える。取り分け影響を受けたものに近付いていく」

学校なんかも良い例で、一つの解法を先生が教えると、八割、九割の生徒がそれに倣う。自分なりの解法を探す事は後回しになる。

問題の解決法の一つを提示する事は決して悪い事では無いが、万人がそれに染まるというのは、この世界に置いて、極めて危うい事項である。

「だから俺は、お前が彼奴のコピーになるのではないかと危惧している。……第一、今のお前の小説は、学生時代に彼奴が書いていたものと瓜二つ。並べられたら本人以外、きっと分からない」

文字のベクトル、つまり比喩表現、これが取り分け顕著だった。彼奴の文体は宮殿を思わせる煌びやかさと、夜を題材にしたものが多かった。そして今、お前もそうなろうとしている。

「……お前はどうなりたい。兄の模倣品だけを作っていれば、其れで満足なのか?」

「私は……」

酷く困惑している様だった。自分は自分でいたい。模倣品でいたくない。けれどもそのままでは何者にもなれない。そう、ひしひしと感じる表情だった。

「綺麗な文章を……書きたいのです……」

「それはお前の兄の様な? 兄を模して、兄の技術を継承していければ其れで満足か?」

其れはお前、鏡花とは別ベクトルで自分を殺す事だぞ? 量産品に落ちぶれるという事は、自己を消し去るのと大して変わらない。

「いいえ。兄と似ていながら、自分の物を……。でも……」

やり方が分からない。どうすれば良いのか分からない。と言ったところだろうか。そりゃそうだ。学校で先生の真似事をしていれば其れで平和だった輩には、外の世界に放り出された途端、生き方が分からない。

「……今のお前は兄を模倣するだけの存在だ。だから別の要素を入れる事で、薄める必要がある。

まずは荒削りだが、別ジャンルから初めて見るか」

「兄さんそっくりですね」

軽蔑の色はない。ただ驚いている。別人が同じ手法で矯正を行うのを。

「一緒に居た時間がお前の次ぐらいには長いからな。其れでも、俺は彼奴の模倣じゃない。俺は瑠衣という一人の人間として作品を作っている。お前もそうなれ」

だから劇薬投下だ。鏡花、お前の出番だ。

今、プロットタイプ書いているんですけど、すげぇ危ない事してる。もう滅茶苦茶危ない。


文字の粒を揃えて。という指導入っているんですけど、分かりやすい様に、お兄さんが例えを出してくれるんです。

其れを見ていたら、妹はその方向にしか進めないよな……。オリジナリティに欠けてしまうよな……。

と感じてます。


創作に置いて、誰かのコピーって、自己の消失ですから。

『別に君じゃなくても良いから』って言われているのと同意ですから。


だから瑠衣くん投下です。

この子、自我を残す為に書いているので、そういうのに物凄く敏感。

少しでも似たところを見掛けると、直ぐに指摘します。


どうしよう。瑠衣くんとキョーカ、登場させるかな。


瑠衣くん、何時もより優しいな。

まぁ何時もの暴言吐いたら、お兄さん直々に『教育に悪い!!』って怒るから。

でもお兄さんも人の事言えない。

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