道祖本街道を少し
西国街道は亀岡街道との辻から東に島本町まで歩いていた。
亀岡街道を歩いていると西国街道との辻が中河原(茨木市)にあって、東に向かって歩いてみたことが前にあって。西国街道は京都から西国(九州の方)に向かう街道で、古くは山陽道とかだった。
大阪市内は通らずに、高槻、箕面、伊丹へと北の方を通るみたい。
今度は亀岡街道との辻から西に歩いてみようかな、と思った。2月の初め、梅がきれいだった季節。
辻への最寄り駅はJR総持寺駅(京都線)だった。
最寄り駅とは言っても少し距離はあって、せっかくだから、道祖本街道なる街道を歩きつつ向かうことにした。
総持寺駅(茨木市)を出ると、なじみになった阪急総持寺駅とつながっている道(府道126号総持寺停車場線)を阪急と逆の方向へ。
北口からの通路が工事中で通れなかったので、南口から出ていって北へ。JRを過ぎてすぐの信号を左折。
この道が道祖本街道。高槻の方からやってきて、道祖本ってところに至る道だって。
左手の三島中学校を過ぎると、もう田舎の感じになってきた。水路や蔵のある大きな旧家などがあった。
右手に灯篭と地蔵堂があったけれど、地蔵堂はのぞいても何も見えなかった。後ろにも地蔵がいっぱいいて、白塗りの子たち(化粧地蔵)だった。顔の部分だけ丸く白く塗られて、顔も描かれていた。
高槻や伊丹あたりでは化粧地蔵がとっても多い。
古い道標もあって、「いぼ」と読めた。元は新屋神社(西河原)の境内にあったという磯良神社、別名疣水神社のことだろうな。
しばらく西に進むと、何度目かの西河原公園に到着。駅からまっすぐ目指すとこんなに近いんだな。
前にもやってきた「かつをじ・そうじじ」とか書かれた道標のある公園の入り口で、公園には下りて行かず、右手の橋に進んでいった。
橋の下は児童公園。ここをかつては安威川が流れていて、その流路がこの北にずっと西河原公園になっている。その西端の近くに新屋神社や疣水神社があった。
公園の上の橋を渡って進むとすぐに安威川で、西河原橋で川を渡った。こちらは茨木川の改修にともなって、流れをまっすぐに変えたというAFTERの安威川。
下のほうにある河原は遊歩道になっていて、歩いている人や走っている人がいっぱいいた。
もう1つ、小さな川を渡ると左手には安威川ポンプ場。
この先は大きな道路(府道15号八尾茨木線)で、すぐ南が茨木川を安威川に合流させたあたり。前に元茨木川緑地を歩いてやって来たことのある一帯だった。
茨木川は元はその緑地の部分をもっと南の方まで流れて安威川に注いでいたのだけれど、ここで安威川に合流するように流れを変えちゃったのだそうだ。
道なりに進み、途中15号線にさえぎられて、少し左手にあるトンネルで15号線の下をくぐり、道の続きを進んでいった。ここにも化粧地蔵たちがいた。
道標なんかもあって、古さを残した一帯だった。
国道171号線に出て、左手には茨木川にかかる春日橋が見えた。
国道171号線を渡り、茨木川沿いをさかのぼるのが道祖本街道だったけれど、車がごうごう走る国道を渡る信号がここにはなかった。
仕方ないから信号のある15号線との交差点(西河原西交差点)まで大回り。茨木川沿いに戻って、川沿いを北西に進んでいった。
古い感じの工場が並び、それから住宅地が続いていた。旧家もけっこうあった。対岸にはラブホ(元?)が並んでいた。
名神高速に近づくと、青い橋がかかっていて、そこを川と反対に集落の方に下りていってみると、地蔵たちがいた。ここの地蔵たちは白い顔だけじゃなく髪も黒く描かれて、昭和初期の人のようになっていた。
地名は五日市。古くからの集落の感じがして、面白そうなところだった。
五日市と言うからには市が開かれていたところなのかな?
青い橋は巡礼橋というらしく、道祖本街道は巡礼道ともいうみたいで、西国三十三カ所参りの巡礼道でもあったのかな?
総持寺からここを通って勝尾寺に向かったのかも。
巡礼橋を渡り、名神の下をくぐり、「白いチャペル(ラブホ?)」を過ぎて左折。
振り返ると、川の向こうには墓地が見えた。
向きを変えた国道171号線がまた現れて、道祖本街道はこのまま171号線を横切って西に進んでいくらしかった。
西国街道と亀岡街道との辻がこの北側なので、道祖本街道はここまでとして、171号線を北上していった。
地名は上郡だった。
中河原交差点で西に向きを変える171号線から離れ、北上する府道110号余野茨木線へ。
前にもこのあたりは歩いたことがあった。このあたりではこの道が亀岡街道だった。アルプラザがあって、道沿いに100円パン屋があり(前回と同じく定休日)、前回パンを買ったお店がちょっと東に行ったところにある。
今回はパン屋はスルーしてそのまま進んだ。キリン堂のある辻に大きな道標があり、ここが亀岡街道と西国街道との辻だった。もう少し行くと勝尾寺川で、三嶋路なんかについても説明されていたところ。
ここを左折。ここが今回の西国街道歩きのスタート地点。
西国街道を西へと向かっていった。




