表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊感ケータイ  作者: リッキー
合宿所で
48/450

18.祝!ゴーストバスター部!!

朝の日差しが目に入り、目覚めた・・

宿直室に布団が敷かれ、寝かせられていたらしい。

どれくらい、寝ていたのだろう?


横を向くと、彼女が寄り添って寝ていた。

僕は、あの一連の事件が終わったとほっとした・・


彼女は前の悪霊退治の時よりも力が半減していた。

翔子ちゃんが来てくれなかったらどうなっていたか・・


「あ、ヒロシくん!目が覚めた?」

先生の声がする。


「先生・・」


その声とともに彼女も目覚める。

寝ぼけ眼で、目をこすりながら

「あ・・ヒロシくん・・」


「二人とも、頑張ったね!!」

彼女と目を合わせる。お互いに無事を確認し、にこっとする。


「あ、今、朝食にするから!千佳ちゃ~ん、パン焼けた~?」


「ハ~イ!」


「準備は万端ですヨ!」

校長先生も、手伝っているようである。

先生が、食卓の準備に加わる。



宿直室に二人残されている。


「ああ・・・退治できたんだね・・」


「ウン・・何とかね・・」

彼女は一瞬、嬉しそうな顔をしたが、少し物思いにふけっている顔になった・・

力が半減した事を悩んでいるのだろうか?


「翔子ちゃんも、だいぶ修行してるみたいじゃない!!」


「そうね!・・私も負けられない!!」

そう言うと、スッと立ち上がり、食卓の方へ勇んで歩いていく彼女・・何かまずい事言ったのかな??


何が負けられないのだろう??


僕も、食卓の方へと向かう・・


みんなが机に座っている。

「いっただきまーす!」



「いや~・・君たちの活躍で、この合宿所も再開できるよ!」


「悪霊を退治してくれたんですものね・・」


「スゴイね~・・私・・ただ見てるしかできなかった!」



「でも、翔子ちゃんが来なかったら、どうなってたか・・」

彼女がポツリと言う・・


「そうね・・元気で何よりだったわ・・」

う~ん・・亡くなった人に「元気」とかはないんだけどね~・・


「校長先生!これで、晴れて部活として認めてもらえますよね!」

先生が、切り出す。


「そうですね・・認めることとしましょうか!」


「ヤッター!!」

一同喜ぶ・・




でも・・何かを忘れているような気がする・・・


「あのさ・・あの悪霊が取り込んだ霊が開放されたってことは・・」






「あ~!!!!」



一同が、思い出したように叫ぶ・・


そう・・開放された霊は、元通りこの合宿所にいるのだ・・

思い悩んで自殺した生徒や、お風呂で水死した生徒の霊が・・


みんなが、目を合わせる・・


「どうする?」


「ど・・どうしよう?」


「校長先生・・一番大変な事は解決したので・・あとは・・」

先生が交渉するが・・


「はっはっは・・・残りの霊もお願いしたいのですが・・・部活の認可はその後ということで・・」

上手く丸め込まれた僕たちだった・・


「え~~~??!!」



それから一週間、この合宿所に残って除霊をしまくった僕たちだった・・・・・









教務室

会議が行われていた・・前回の面々である・・


校長先生が説明している。

「・・・ということで、このゴースト・バスター部を認めることとなりました」


その報告に指をくわえている教頭先生・・

自信満々で満面の笑顔の雨宮先生だった・・


これで、晴れて、部活動として認められた僕たちだったが、「四天王」の存在が気になる・・

いずれ対決する日が来るのだろうか・・








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ