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霊感ケータイ  作者: リッキー
現場
420/450

146.奇襲2


「いや~、一時はどうなる事かと思いました!」

ホッとしている拓夢君。


「でも、助かったよ!

 タクムも良いトコに出てきたじゃん!」


「へへへ・・」

拓夢君を褒めている千佳ちゃん。


「ヒロシ君!ありがとう!」

彼女が僕にお礼を言っている。

抱きつかれてはいるけど・・・・


「あれ?

 何か、ヒロシ君・・

 この匂い・・」


クンクンと僕の匂いを嗅ぐ彼女・・

ギク!先輩との事がバレタか???


「帰りに、先輩が、寄って行ったんだよ!

 霊感ケータイを貸したんだ。」


包み隠さず、彼女に報告する僕・・

肝心な事は伏せてはいるが・・


「ふ~ん・・・

 襲われてないでしょうね!!」


僕をジロッと見る彼女・・・


「あはは・・大丈夫だよ!」


本当は大丈夫ではなかったのだが・・・・






「ま、いいか!

 ヒロシ君の御蔭で、助かったんだし!

 やっぱり、王子様なんだな~。」


再び抱きつく彼女・・

巫女姿の彼女は、魅力的だ。


それにしても・・王子様って・・ちょっと古いんじゃない???



そう言って、安心している僕達・・・




その時・・




 コーーーーーン!!!!




「う!!!!!」

彼女がいきなり胸を押さえた。



「どうしたんだ?

 ミナ!!」


「胸が!!!」







 コーーーーン!!!



「がぁ!!!」


吐きそうになる彼女・・

胸を押えて、かなり苦しそうだ。


「美奈ちゃん!!!」


「副部長!!」


床にうずくまってしまった彼女を心配している皆・・



「うッ・・・


 こッ・・

 これは・・


 ワラ人形!!!」


「何だって?!!!」


再びワラ人形の攻撃を受けているのか???



 コーーーーン!!!


「うう!!!」

床を這いずる彼女。



「ミナ!!」


体をさするが、痛みが激しい様子だ。



「け・・


 結界を・・

 張らないと・・・」


だが、その余力も無く、その場に倒れてしまう彼女・・

先程の浄霊と妖麗との対決で、殆ど霊力を使ってしまったようだった。
















学校の外・・


校門から少し離れた道路に、自転車に乗った少女・・・

その少女が叫ぶ。



「パパさん!

 どっちの方ですか?」


パパさん?

翔子ちゃんのパパが居るのだろうか?


その少女の目線の先・・・、


パパが上空に浮かび、耳を凝らしている。




 コーーーーーン!!!



波動の様なモノが響いてきた。


「こっちだ!!!

 未来ちゃん!!」


その波動の来る先を示すパパ。


「了解です!!」


霊感ケータイでパパの姿を確認した少女・・・


いや・・


未来先輩・・・




自転車で、その方向へと走り出す。



・・・今日こそ!

  童子の操る少年を突き止める!!!・・・


上空で波動の来る方向を探索するパパ・・

それを追いかける先輩・・・







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