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霊感ケータイ  作者: リッキー
事件
402/450

128.変異


再びアパート・・・

机に向ってうずくまって座っている法子さん・・・

送られてきた脅迫文章を握りしめている。



「誰が・・こんな事を・・・」

思い悩んでいる法子さんの姿を見守っていた千尋さんだったが・・・



「そう、根詰めないで下さい!

 私が、

 何とかします!!」


千尋さんが解決しようと提案している・・

策があるとでもいうのだろうか?



「何とか?

 そんな事が・・

 できるの?」


法子さんが不思議に思って聞いてみる・・・・

その問いに自信満々に答える千尋さん。



「簡単です・・・







 あなたが、







 消えればいいんです・・・」







「え?」



不思議な言葉を呟いた千尋さんに振り向いた法子さん・・・




 バチバチバチ!!!



千尋さんが当てがったスタンガンが火花を散らす。

気を失って、その場に倒れこむ法子さん。





「この手紙は・・私が出したんです。

 ネットも・・私が書き込んだものに、皆が群がってきた・・・


 それも全て・・


 私が

 あの人と一緒になるため・・・


 幸せな家庭をつくるため・・


 あなたには

 消えてもらいます。


 夫の浮気を苦に

 自殺するんです。」



法子さんの服を脱がしている千尋さんに、颯太君が駆け寄る。


「お母さん・・どうしたの?」



ワケがわからない颯太君に、千尋さんが微笑む。



「お母さん・・ちょっと苦しいって・・

 楽にしてあげましょう!」


「お母さん・・苦しいの?」



「颯太君も・・楽にしてあげるわ・・」



 バチ!!


スタンガンを打ち込まれて、気を失う颯太君・・






服を脱がせ、裸にした法子さんを風呂場へ運ぶ千尋さん・・

ポケットに忍ばせていた瓶を開け、気絶している法子さんの口に含ませる。


アルコール度数の高い焼酎の匂いがした。

浴槽に入れて、顔を湯舟の淵すれすれに疼くませ(うずくませ)る・・







ピ・・


給湯器のリモコンのスイッチを入れる。



「オ湯張リヲ開始シマス・・・」



ゴボゴボ・・・


循環口からお湯が沸き出し始める。





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