表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊感ケータイ  作者: リッキー
来訪者
281/450

7.都心で・・



 ハーックション!!!


再び都心・・

今西が大きなくしゃみをした。


「どうしたの?今西君・・」

陽子が不思議がっている。


「いや・・誰かオレの噂してるのかな・・・」


「噂~???

 あんたの噂するようなモノ好きが居るのかしら・・」



「それ・・ど~いう意味だよ~!!」


「まあ・・あんたの記事の為に、犠牲になってる人もいるのよ・・・

 たまには、反省したら~??」



「え~?オレ、何か、悪い事したか~???」


今西さん・・反省しろよ・・・













その時・・


今西達の座っているベンチの前を、女子高生数人が歩いてきた。


   プルプルプル・・


一人の女子高生の携帯電話が鳴る。

その携帯を見ようとした時・・


「あ!」


隣の女の子の持っていたソフトクリームを持つ手に、当たってしまった。

ソフトクリームのアイス部分がコーンから投げ出され、放物線を描く。


 ベチャ!


今西の肩に、そのクリームの塊がへばりついた。



「す!すみません!!」


慌てて、ハンカチでぬぐい取ろうとしている女子高生。


「あ、いや・・」


今西も、どう反応して良いやら・・

相手はキャピキャピの女子高生だ。

大声で怒るワケにもいかず、ハンカチで拭かれるままになっている。


「ふふ・・バチが当たったのよ!」

呟く陽子・・



「済みません!お詫びに、このジュース、飲んで下さい!」


女子高生から缶ジュースを貰った今西。

可愛いキャラクターの描いてある炭酸飲料・・

ジュースの缶を今西に手渡して、その場を去る女子高生のグループ。

再び話しながら歩いていく。


「どうしたの?いきなり、手なんか出すから・・」

「あ・・ゲームのメールがいきなり入って・・」


 ゲーム??


咄嗟に、今西が、女子高生に聞く。


「ねぇ君。

 そのゲームって?」



「え?

 アンゴルモアっていうゲームですが・・」



「!!!!」

驚きの表情となる今西・・



「あ!ヒジリさんからアイテムが来たんだ~。」


携帯画面を見て、女子高生が歓喜の声をあげる。



「すみませんでした!それじゃあ、私達、行きます!」


そのまま、立ち去る女子高生達・・

その後姿を見送る今西・・



「今西君!そのゲームって・・」


「ああ・・ヒロシ君が、前に教えてくれたゲームだよ・・」



そう言って、女子高生から貰った缶ジュースのプルタブを開けようとした・・












 ピュン!!!!


 バシュ!ーーーー!!!!!



「な、何だ?!!!!!」


今西の持っている缶ジュースが、いきなり破裂した。

泡を吹いている缶ジュース・・

容器のスチールがめくれあがっている・・


ジュースがドクドクと流れ落ちる・・


一瞬、何が起きたのか分からなかった・・


泡が出るのが治まって、缶を良く見てみる・・

何かが飛んできて、缶ジュースを貫通したような跡だった・・


それも、かなりの速度で打ち出された・・


「な・・何が飛んできたんだ?」




「す!!!すみません!!!!」


道路の向こう側の工事現場から声がする。

職人が慌てて、今西の方へ走って来た。



「ど・・どうしたんですか?」

恐る恐る、今西が聞いてみる。


「釘打ち機が、目詰まりして、直していたら、いきなりメールが入って・・・」


携帯電話に入った、メールに気をとられていたら、釘打ち機から、いきなり、釘が打ち出されたそうだ。

工事現場から打ち出された釘が、今西の持つ缶ジュースを貫通した・・



「そ・・そのメールって?」

今西が聞いてみる。


「あ・・

 恥ずかしながら、休憩時間にゲームをしていて・・

 その連絡だったんですが・・」






「!!!!!」

顔を見合わせる今西と陽子・・


「どうも、すみませんでした!」

謝って工事現場へと帰っていく職人・・











「今西君!」


「ひょっとして・・監視されてるのか?

 Hijiriに・・」


辺りを見回す今西達・・


「響子・・何か気づいた?」

陽子が響子に聞いてみる。



「いえ・・・霊気は全く感じなかったわ・・

 これは、事故みたいなもの・・」



「いえ・・これは事故なんかじゃない!!」


「そうだな!!ヤツが、この場所を監視している・・・」


「どこに!?」


見渡しても、不審そうな人物は居ない・・


いや、駅前の広場なので、大勢の人が往来している。

しかも、携帯電話を見ながら歩いている人もちらほら・・


「間接的に、私達を攻撃できるっていうの?」


「ああ・・直接は、見ていないのかも・・・

 まさか!!!」



辺りの建物を観察する。


喫茶店や、ファーストフード店・・

コンビニや銀行・・信号機・・ごくありふれた光景なのだが・・



「防犯カメラや監視カメラをハッキングしているのか??」



コンビニや銀行の入り口付近の天井に設置されている防犯カメラ・・

信号機の設置されている支柱に取り付けられている警察の監視カメラ・・

駅の入り口付近や、ファーストフード店の入り口にも、丸いドーム型のカメラ・・


至る所に、カメラが設置され、それらはネットを介して監視センターへと映像が送られている。










「ふふ・・気づいたようだな・・」


パソコンのモニターを見ている男が呟く・・

都内のネットカフェの一室に座っている・・


 Hijiri・・


そのモニターに幾つかのカメラから届いた映像が映し出され、それぞれに今西と陽子の姿があった。


上から、横から・・後ろから・・真上から・・



「都会は、カメラだらけだ・・

 お前たちの動きは、全てわかっている・・


 ネットがどうやって動いているかも知らずに、

 素人が、何でもかんでも繋げるから、こうなるのだ・・


 次は・・何で遊んでやるかな・・」











緊張感の走る、今西と陽子・・


「今西君・・ここは・・危険よ!」


「ああ!!知らないうちに・・奴のテリトリーになってる!」


そう呟いたとき、



辺りで、携帯を見ている人達が、何かを呟き始めていた・・



「え?なになに?『今西』?誰?」

女子高生達が話している。


「ねえ・・『望月』って何月だっけ?」

隣の男子に聞いている女の子・・



「『次は~』原宿・・原宿~」

駅員の真似をしているオタク少年・・


『お前達!』



『のい』ちご?キイチゴと何が違う?



『ノチ』の将軍家光?



『ダーーー!!!』

(猪木の真似か?)


別々の人達が、全く違う画面を見ながら呟いているのだが、

それぞれの、キーワードの単語が繋がっている・・



「今西・望月・次は・お前たち・のい・のち・だ?」


そのキーワードを呟く今西・・


「次は、私達の、命?」


陽子が呟く・・

何処から攻撃してくるというのだろうか?






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ