4.シズちゃん
先生のマンション
僕の父の寝る横で、黙々とゲームを続けている先生。
「まだ、やってるの?」
父が声をかける。
半分、うつろな目で、携帯電話を操作している先生。
「うん・・明日、イベ、終わるから、今日のうちに、いいトコ、クリアしないと・・」
「ク・・クリアですか・・
大変だね・・」
本来の目的であるHijiriとの接触など、忘れ去れているような感じなのですが・・・
「仲間もできてるのよ・・
連帯感って言うか・・一体感っていうか・・」
「ふ~ん・・
一体感ね~
こういうネットゲームって、黙々と一人でやってるものだと思ったけど・・」
「相手が居るのがミソね・・
コンピューターが相手のゲームとは違うから・・」
「相手か・・
顔の見えない相手なのに?」
「そうね・・
お互いの顔が見えないけど、
『心』が通うというのか・・」
「ふ~ん」
少し、寂しそうな表情になった父・・向こうの壁の方を向く。
それに気づいた先生・・
「あ・・直人さん・・
ゴメン・・」
そう言って、背中から父に抱きつく先生。
「こんな近くに、好きな人が居るのにね・・」
「そうだね・・23歳独身の女性が、こんな近くに居るんだもんね!」
「そ・・それは・・言わない約束よ!」
苦笑いしている先生・・
美咲さんや愛紗さん、先輩が、僕の部屋で寝ている最中、こういった先生の過酷な詮索(?)が続けられていた・・




