90.急転
音楽室
ゴーストバスター部が集まっている。彼女は居ない。
彼女の居ない間、除霊が出来ないという事で、今後の対策を会議していたメンバー。
拓夢君も居ない中で、なかなかいい案が出ない・・・
「そろそろ、ミナちゃんのトコへ見舞いに行く?」
「そうだね・・心配だしね・・・」
皆で、彼女の見舞いに行こうかという所だった。
そこへ・・・
ガラ!
「部長!」
振り向くと、拓夢君が入って来ていた。血相を変えている。
「タクム!どうしたの?」
嬉しそうに千佳ちゃんが返事をする。実に一週間以上、会っていなかった。
「お姉ちゃんが、大変なんです。」
「先輩が?どうしたの?」
今までの経緯を説明する拓夢君。先輩が保健室で休んでいるという・・・
「そっか・・・水島さん・・教頭先生に追い出されたのか・・」
先生がつぶやく・・
「はい・・お姉ちゃんも、どうしていいか分からないみたいで・・・
『裏切り者』って言われて・・ショックみたいで・・」
「僕にも相談をしてくれたけど、迷っている様子だったよ・・」
「え?先輩・・ヒロシ君に相談してたの?」
あ、ばれてしまった・・
でも、そんな事を言ってる時じゃないな・・・
「うん・・・この部に除霊して欲しいって・・」
あの時は、拓夢君からの情報もあったけれど・・
先輩からの相談も僕にとっては大きな要因だった・・
「水島さん・・ちゃんと考えていたのね・・
あの部に居ながら、どうしていいか・・
二つの部の板挟みになりながら・・」
板挟みは、更に、僕と彼女の仲にまで及んでいた・・複雑な心境だった先輩・・
その先輩が、教頭先生から追い出され、ショックを受けているという・・・
「オレ・・行くよ・・・」
僕がポツリと言う・・
「例え、敵対する部の副部長だとしても、
部員や『霊』の事を真剣に考えていたんだ・・
見捨てるわけにはいかない!」
「部長・・」
「とか何とか言って~。
先輩もモノにしようとしてない~?
意外に浮気者なんだから~」
千佳ちゃんもスルドいな・・・
「仕方ない!私も一緒に行くわ・・」
3人で保健室へと行くことになった・・・・
保健室。
ベットに寝て、療養中だったという先輩。
シャーーー
白いカーテンを開けるが・・・・
「居ない?」
「ああ・・水島さんなら、出て行ったわよ!
用事があるって・・」
保健の先生が説明する。
「そんなはずはないよ!
ここで、待っててって言っておいたのに・・」
拓夢君が心配になっている。
用事があると言っても、オカルト研究会へは戻れないはずだ・・
いったい何処へ・・・
「先輩を探そう!!」
手分けをして校舎中を探す3人・・・
お寺・・・
療養中の美奈子・・布団に入っていた・・
美奈子が目を覚ます・・・
「あの・・
感覚・・・
どこかで・・・」
美奈子は、先輩がワラ人形の儀式をしていた時の事を思い出していた・・
何かに取りつかれていたような目をしていた先輩・・
説得する事で、その表情は和らいでいたが・・・・
「あの・・
目は・・・
階段下の少女???
先輩が危ない!!」
トゥルルル・トゥルルル
携帯電話が鳴る。
雨宮先生の持っている携帯電話・・・・
「はい。雨宮です・・
ああ・・
望月さん?
具合はどう?
・・・・
え?
なんですって?」
その内容に驚く先生・・・・




