くらげ 作者: 汐 掲載日:2022/02/17 堤防沿いを歩いていると 湾に海月(くらげ)が浮いていた 水面揺らいだくらげの群れは 濁った海を浮き上がる 少しずつ顔を出し しまいにゃ海から浮かびだす 風船のようにゆらゆらゆらゆら 海月が空へ飛んでゆく ゆっくりフラフラ飛んでいく 酔っ払いの千鳥足のように フラフラしたまま飛んでいく 半透明の球体は 生やした足を風に預けて 上へ上へと登ってく 次第に色も薄くなり 空色の天に溶け込んで 雲のように流れてく 薄く消えて流れてく 空片隅へとなっていく