伊藤計劃のススメ
皆さんこんにちは。
最近ボーヴォワールとかキルケゴールとか読んでウンザリと言いますかげんなりしています。もう実存主義はしばらく読まずに100冊ぐらい積んでおいてもだいじょーぶ。な感じの物置です私の心が。サルトルのWikipedia読んでいるときの方が楽しいんじゃーじゃーじゃー(木霊)
さて皆さんも絶望したことあると思います。例えばコンビニで会計するとき小銭が一円足りなくて札を出さざるを得ないときとか。私は心の中で血の涙を流しています。幸か不幸か真紅のべへリットも手元に御座いません。
伊藤計画さんの「ハーモニー」はカミュやサンテグジュペリのような絶望とは違い簡単に言うと日本版1984です。虐殺器官は個人的にあまりハマらなかったのでとりあえずハーモニーです。
彼は早逝してしまいましたが、だからこそハーモニーや屍者の帝国のような世界観を描けたのかと思うと作家や芸術家の運命と言いますか、そのようなものを感じてしまいます。
それで遺作未完だった「屍者の帝国」は、冒頭部分に伊藤さんの死に際のメッセージが多分に含まれていて私は胸を打たれた訳なのですが、その続きを書いた某芥川賞作家に世界観をぶち壊されてただのゾンビ物語になってしまったので、ほんと絶望して白目むきました。
ハーモニーはアニメ映画化もされていますがとりあえず本を読んで、まず主人公の名前の読み方に苦労して下さいませ。




