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詩集 碧い鳥

碧い鳥

作者: 紀 希枝

居場所をなくした碧い鳥

住み処をなくした碧い鳥

 誰にも言わず

 誰にも告げず

ただ一羽 黙って空へと飛び立った


故郷をすてた碧い鳥

住み処をすてた碧い鳥

 誰も知らない

 誰も気にしない

その旅立ちを 見送る者はいない


空をはばたく碧い鳥

空を旅する碧い鳥

 誰かは見上げて

 誰かは夢見る

その一羽を 地上から見つめている


山を越える碧い鳥

海を渡る碧い鳥

 姿は見えず

 影も見えず

その一羽は どこかを目指して旅をする


豪雨にあたる碧い鳥

強風に吹かれる碧い鳥

 雷は轟き

 稲妻は走り

その一羽を 撃ち落とそうと苛んでいる


くすんだ翼の碧い鳥

よごれた体の碧い鳥

 砂にまみれ

 埃にまみれ

力を失い 落ちていく


落ちていく――――



翼の折れた碧い鳥

瞼を閉じた碧い鳥

 日が沈み

 日が昇り

ただ一羽 地面に横たわっている



重さをなくした碧い鳥

からだをすてた碧い鳥

 空を見据え

 その先を見据え

居場所を求め 光へと羽ばたく

お読み頂きありがとうございます。

ふと思い浮かんだフレーズを詩にさせて頂きました。


批評批判大歓迎です。もっと私の思い描く世界を表現したいので、感想酷評、友人への紹介も期待しています。


拙作をお読み下さりありがとうございます。

少なくとも月に一度は、短編や童話や詩を載せるつもりなので、気が向いたらお読みください。

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