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アメリカン・ドリーム

 そして迎えたテスト……! 研二たちの祈りも虚しく、台風は大きく進路を変更し、予定通りテストを迎えた。

 あの晩、遅くに帰ってきたロイはぐでんぐでんに酔っていて、研二にキスを迫るなど、常識はずれの酔い具合だった。そのため、朝に補習をしてもらった。キスの記憶も吹っ飛んでから……。それでもなお、研二には緊張感が走る。


(大丈夫、落ち着け。俺!!)


 研二は心の中で何回も呟いた。前の席からテスト用紙が配られる。紙を静かに置いた。心臓の高鳴りと、時計の秒針とが重なるり、背筋に緊張が走る。


「始めっ!」


 教室内に響く声、一斉に紙をめくる音、目に飛び込んでくる活字……。生徒は一斉にシャーペンを走らせた。テンポよく響くシャーペンの音は研二には聞こえなかった。研二は少しの焦りも、戸惑いもなく問題を解き進めた。


(……この漸化式は等比数列の形だから……。)


 今までとは違う手応えを感じた。それは今までに経験したことのない、”わかる!“という感覚だった。


「やめっ!」


 その一言でテストが終わった。続いて解答が配られ、恐る恐る自己採点を始める。自己採点をしているその手はプルプルと震える。


(……え、えっ? どっかで間違えたかな……)


 赤ペンをそっとペンポーチに戻すと、研二は己の答案をまじまじと眺める。


(……えっー! 1ミスだけ!!)


 今までにない、達成感……。こうして、研二のアメリカ行きは決まった。


△▼△▼△▼


「ただいま~♪」


 帰宅した研二の声は軽やかだった。


「お帰りなさいませ、研二様。テストどうでした?」


「ロイ~! じゃ~ん!」


 堂々とテストを見せる研二。ロイにはその声から結果は分かっているようだったが、その事実より、研二の口から喜びの結果が聞けることが何より嬉しかった。


「おお~! アメリカへは無事行けますね~♪ただ、その一問、あとでしっかりと復習しましょう~♪」


(……ったく、真面目だなぁ~)


 わずかにテンションの下がる一言だった。だが、それもそれで受け入れられる。とにかく、変なところふざけていて、変なところ真面目なのがこの先生だった。こうして、無事アメリカ行きが決定した。


△▼△▼△▼


 一方のアメリカ。そこでは、ボルサリーノの提案により、新しい試みが行われた。全国マフィア極秘運営銀行 National Mafia Bank、通称NMB。ここでは主にアメリカを中心として活躍するマフィアや、彼らからわいろを受け取っている政治家などの私有財産を預かっている。

 彼らの資金を委員会コミッションが中心となり、資金洗浄マネーロンダリングし、管理・保管している。他国の組織と取引する場合も考慮し、金塊による引き出しにも応じてくれる。いわば、全国代表委員会コミッションによる”マフィアの、マフィアによる、マフィアのための銀行”なのだ。例の全国のマフィアが一堂に集った、あの会合で提案された議題……。


それが、このNMBの設立だった。


「ふぅ、これでいい。表向きはガスティーの貿易会社、その中身はマフィアたちの財布ってな訳だ。レッジ、武器は搬入したか?」


「はい。ショットガン、アサルトライフル、サブ・マシンガンなど幅広く揃えてあります。武器庫のある地下とは別に、各フロアにも備え付けてありますよ」


「うん、ありがとう」


 ボルサリーノはコーヒーの入った紙コップを持ちながら言った。


「ボス~! 只今戻りやした~」


 恰幅のいい男が声をかける。


「おお、ガスティー。ご苦労だったな。で、セキュリティーシステムはどうだ?」


「ああ、ばっちりですぜ。あ、ありがとうございます」


 ガスティーはボルサリーノから渡された。コーヒーの入った紙コップがを受け取った。


「そうか。麻薬ドラッグの売人は見つかったか?」


「いや~あちこちのモーターショップ回りやしたが、多いの何の……」


「モ、モーターショップ?」


「へえ。トラックの売人探すんですよね?」


 一瞬その場が静まり返った。すると、何人かは声をたてて笑いだす。呆気にとられるボルサリーノたち。レッジは額に手をあて、首を横に振っていた。


「バカー!! トラックじゃない、ドラッグ(・・・・)だっ! 麻薬の売人だよ! トラック売るやつらなんか、腐るほどいるぞ……」


 ボルサリーノが叫ぶ。回りではケラケラと笑っているものもいた。


「へぇ。そうでしたか。そいつぁ、すいません……」


 いかにも、申し訳無さそうにガスティーが言う。だが、言われるまで気付かないのも凄い。


「いいよ、ご苦労だったな。少し休め」


 ボルサリーノはそうとだけ言った。そして、心の中ではこう付け足した。


(ったく、相変わらずだなぁ~。これで幹部が務まるやら……)



 その頃、アメリカからはるか彼方にて、ボルサリーノの手紙を受け取った者がいた――。

 まずは、研二に合格おめでとう~!と言いたいところですね。そして、大変長らくお待たせしました!遂にボルサリーノの第二の試みが明らかになってしましたねぇ~♪ガスティーはどうでした?犯罪者としてあるまじき発言……。確かにこれで幹部が努まってるってのもおかしな話ですが。彼は一応ネタ要員として取り入れたようなものなのでww

さてさて、次回はビッグな新キャラがいきなり登場です!そして、何と、遂に第二章が完結です!それを記念して細やかな特典(?)もつけてますよ~♪お楽しみに!

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