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安眠教室←ではない

・ナターリア・カサグランデ:ファミリーの一員。ボルサリーノの秘書。

・フロリド・ガスティー:ファミリーの幹部。

・神谷誠一郎:城ヶ崎高校の化学教師。

 次の日、研二は呼ばれた声で目覚めた。


「研二様~、研二様~!」


「……ん? あ、ロイか。おはよう~」


 声の主はロイだった。あくびをしながらゆっくりベッドから立ち上がる。目覚まし時計に目をやると時刻は6:00だった。


「研二様、おはようございます! 昨日の分出来なかったじゃないですか。それで、朝少しだけやろうと思うのですが……」


「う、うん……。そーだね……」


 研二はまだボーっとしていた。


「さっ、始めますよ!」


 そーいってロイの授業から研二の一日は始まった。


(まったく、この先生は……)


△▼△▼△▼


 一方こちらはアメリカ・ロサンゼルスのとあるカフェで。現在の時刻は16:00。ボルサリーノ黒のはサングラスをかけ、テラス席でホットコーヒーを味わっていた。隣には一人の男が立っている。


「レッジ、ヤツはまだ来ないか?」


「ええ、そろそろなのですが……」


 レッジは腕時計に目をやった。ロレックス・エクスプローラーは既に16:01を差していた。その時、


「すいません、途中渋滞にはまってしまって」


 一人の若い女が来た。年齢は20代というところか。


「遅刻だな。まあ、いい。それで、タブレットは用意できたのか?」


 ボルサリーノがコーヒーカップを持ったまま訊ねた。


「はい。本社に用意してあります。あと、これがIDカードなのですが……」


 そう言って女はカバンから一枚のカードを取り出した。


「うん。ありがとう。ロイに送っておこう。そういえば、ガスティーは今どうしている?」


 ボルサリーノはレッジにカードを渡し、訊ねた。


「今、シリコンバレーに出張してます」


「そうか。コルボは?」


「ホテルでモニカ様の警護を」


「ああ、そうか。ありがとう」


 そう言って今度は女の方に目を向けた。


「ご苦労だったねナターリア。少し疲れただろうから甘いものでも食べなさい」


 そう言って女に10$札の束を渡した。その後、レッジを伴って車へと乗り込んだ。


△▼△▼△▼


 城ヶ崎高校の教室にて。研二は、2限の化学の授業を受けていた。担当教師は隣のクラスの神谷。研二の後ろでは相変わらずいつものように浩二が寝息をたてていた。研二も浩二と同じように机に伏せようとすると


「山下~、教科書P.102のコラムのところ読んで~!」


 神谷からの声がかかった。


(なんで、今……)


 嫌々ながらも研二は教科書を手にとって読み始めた。


「気体には……となり、この状態を平衡状態と呼ぶ」


「ありがとう」


 読み終えた研二に声をかけた。その後の20分間、音読によって目が覚めた研二は、授業が終わるまでただ、ボーっとしていた。その後の休憩時間、研二はぐたぁーと寝ていたのだが、千夏のグーパンによって目覚めることとなった。


 昼休みになり、研二はパンをかじりながら話していた。


「そーいや浩二、今日どの授業起きてた?」


 口をモグモグさせながら研二が聞く。


「う~ん 化学の最初の5分かなぁ……」


 コーヒー牛乳の紙パックを持ったまま浩二が首をかしげる。


(おいおい、5分って……)


 少しあきれる研二。もっとも、いつも寝ている研二が言えたことではないが。


「そーいや、神谷先生ってメチャメチャ頭いいんだろ?イギリス留学してたらしいし」


 原田が言った。


「留学……? そんな頭いいのに、なんでこんなトコで教師やってんだろうね?」


 浩二が紙パックを逆さにして振りながら言った。コーヒー牛乳の滴が口のなかに落ちる。


「まぁ、人それぞれだからね」


 話は研二のその一言で終わってしまった。


△▼△▼△▼


 帰宅後、ロイの補習を終えてから研二はベッドの上で考えていた。


(神谷先生は頭がいいのに先生をしている……。ロイはどうしてなのかなぁ……)


 そんなつまらないことを意味もなく考えていた。


 一方、こちらは中国、上海の繁華街。上海の夜の海は静かだった。闇賭博場の奥の部屋では、三合会の首領とヤオとの会談がなされていた。


「ヤオ、今回の話ありがたいね。俺ら金、必要。麻薬、金にになるね」


 三合会首領は紹興酒の入ったグラスを手にヤオに話した。


「武器の保管、バレるヤバイね。ここ、安全。武器ここに置いとくいいね」


 すでに少し酔い始めたヤオは首領の顔を見ず、隣にいた女の方に目をやっていた。


「で、これコカイン?」


 訊ねる首領にコクっと頷くヤオ。そこには武器を保護するのに敷き詰められた、白い粉入り袋があった。ドローレスがイタリアから密輸してきたものだ。


「で、この武器誰に送る?」


 箱の中の銃器を撫でてしみじみと見ている。


「日本の組織、木曽組ね。場所と日程後で送るあるね」



 テストまで残りあと4日――

 ども!伊勢崎です。また、幹部が出てきましたよ~。名前だけの登場ですが。幹部は全員で4人なのであと2人……?研二はコルボを除きまだ誰一人としてあってませんけどw

 今回のタイトルは…実写化までされた人気漫画「暗〇教室」にちなみました。メチャメチャ無理ありますね…。すいません!

良いのが思い付かなくて……(>.<)

 にしても、ロレックス・エクスプローラー……欲しいです!


 さてさて、次回はアメリカ編、モニカが…… ( ; ゜Д゜) 

 お楽しみに!

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