表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラレルワールド  作者: 異世界にぶっ飛びたい
10/12

パラレルワールド10 崩



「はぁ…はぁ…うぐっ……!」



痛みに耐えきれず狂った俺は、5分程気絶していただろう。気絶してから目を覚ましたものはいいものの、覚めたら覚めたで左腕がなくなった痛みにまた気絶しそうになる。



「冗談じゃすまねーよなー…」



左腕が無くなったということはまぎれもない事実なのだ。この事実は消えない。


俺は漆がいる方を向いた。



「やっぱり変わんないよなぁ…」



そして漆が死んでいることもまた事実。この2つの信じがたい、いや、信じたくない出来事が俺の目の前で起こっている。


親友が死んだ。

片腕が無くなった。


とてもじゃないがすぐにこの事実をやすやすと受け入れられるものではない。もしかしたら俺も死んでしまうかもしれない。



「…漆………うる…し…」



俺は漆に、残された右腕を伸ばした。死ぬ前にもう一度漆の近くに居たかったからだ。今までずっと唯一の友達で、唯一の親友だった漆と。そんな漆だからこそ、俺は謝りもしたかった。



ピシッ…



だが漆に触れようとした瞬間、また、また起きたのである。ちょっと前にも起きた俺と漆が死にかけたことが。



……ピキピキ…バキ…



「…おいおい嘘だろ?また落ちるのかよ…」



俺と漆が居る場所にひびが入り、地面が崩れ始めたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ