とあるギャルゲーオタクはスレをたてる
ユーリュシュフィア、彼女はあるゲーム会社が出したゲームに役割や境遇が違うものの毎回毎回出てくるキャラクターだ。
俺はとくにギャルゲーが好きでこのゲーム会社のギャルゲーを買い漁った。
「あーくそ、またこのビッチが邪魔してくる!!」
俺はユーリュシュフィアがあまり好きではなかった。ある過去のせいで愛とは肉欲にあると思い込んでいるキャラクターで、他のキャラクターを攻略しようものならあの手この手で邪魔してくる。
でも、その考えはユーリュシュフィアルートをしたとき変わった。
特に最後の彼女の笑顔が好きだ。歪んだ愛情表現しかできないある意味純粋な彼女が歪まず、幸せになるルートが見たくてギャルゲーを進めるけど彼女はどの作品でも最後笑いながら主人公の幸せを願いながら死んでいく。
「ユーリュシュフィア…ぐすっ…」
このゲーム会社はユーリュシュフィアに何か思い入れがあるのだろうか、それとも彼女に恨みでもあるのだろうか。
俺はすぐネットで仲間を募った。
“ユーリュシュフィアを幸せにしたいやつはいるか?”
するとすぐに四人チャットに入って来た。
カナタ“ユーリュシュフィアたんを幸せにしたい同志がいると聞いてやってきたお(^q^)僕はカナタ。RPGで無惨な死にかたをした彼女の笑顔が忘れられない。”
マアヤ“なんだと、RPGにもユーたん出てたのか…!?私はマアヤ。乙ゲーのユーたんが可愛い可哀想で参上!!二次創作でとある攻略対象とくっつけて幸せにしたことありの絵描きだよん。”
ハヤト“オレは推理もので主人公を庇うユーたんに惚れたしがない自宅警備員。誰か彼女が幸せに笑えるゲームを作ってくれと日々願っているところにナイスタイミング。”
トーヤ“お、ようやくユーリュシュフィアたんのスレができた!!ボクはエロゲマニアトーヤ。彼女のスラリとした足、何より寂しそうな横顔におっきした変態でっす☆あの横顔みたら幸せにしたくないわけがない!!”
なん…だと…あのゲーム会社、時空を超えるほど彼女が憎いのか!?
ナオト“皆、集まってくれてありがとう。俺はナオト、スレ主だ。俺はギャルゲーでの彼女しか知らないから君たちの意見、感想を教えてくれないか?”
こうして俺たちは彼女を幸せにしたいがためだけに徹夜をするのだった。