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全星空の大戦争  作者: 54
二章 地球は本当に地獄であった
8/62

7、大波乱ショッピング

純粋なギャグです。

「食糧が尽きた」


 っつーことで、地球に来て三日目、用意していた食糧が底を尽いたので183は朝飯抜きである。



 *



 5月6日、つまり地球に来て三日目、食糧を大量に手に入れるため、


「近くのスーパーに買い物にでも行くか」


 ということになった。


 勿論シリウスひとりでは、182人分の食糧を持って帰れるはずがない。(あと一匹の食糧は枯葉なのでそこら辺から取ってって)


「おい、誰か荷物持ちとしてついて来い」


 それに真っ先に反応したのは魔術師である。


「行く行く! つれてって!」


 それで真っ先に逃げ出したのは戦士である。


 その次に飛び込んできたのは僧侶。


「俺も行きます!!」(鷲)


「じゃあ私も行きましょうかね」


 勇者も反応して来た。


 更には、


「私も行きますよ。美しい食糧を買い漁りましょう!」


「貴様はいらん、と思ってたが、案外使えそうだな」


 ベガまでもが首を突っ込んだ。


「俺も行くZE☆」


「なら俺も行こうか」


「私も行くか」


「俺様も行くとしようか」


 衛星たち13人も加わり、合計18人の大家族(?)でのショッピングになる。


「それでは行くとするか」


「あれ、シリウスさん、お金は?」


「心配するな。地球(の中でも日本)通の若者に2000億円貰ったから」


「それ結構な金額ですよ」


 かくして、シリウスたち18人は大金を持って近くのスーパーに侵攻することとなった。



 *



 スーパー内での様子。


「わあ! 見たことのないキノコが置いてある! シリウス、これって食べられる?」


「売ってるものなら食べられるんじゃないか?」


「細長い形の魚もある!」


「どうでもいいから少し離れろ。そして二度と私に近寄るな」


 というわけで魔術師とシリウスのグループは大変そうだった。正確には魔術師とシリウスとベガのグループなのだが。そんなわけでシリウスは心の中で必死に叫んでいた。


「(このメンバー嫌だ!! 誰かこいつらをどうにかしてくれ!!)」


 シリウス好きの魔術師はベタベタくっついてきて、美しい物好きのベガは「美しい! 美しい!!」煩いのである。傍から見れば変人だ。(だがシリウスは被害者だ!)



 *



 二階の調味料のコーナーでは、勇者と僧侶と衛星たちが占領していた。「数量的にバランス悪いな」


「見てくださいよアルキオネさん! 【胡椒】っていうものがありますよ!」(鷲)


「それ多分辛いヤツです」


「おーい、【酢】っていうのもあるぜ」


「それは多分酸っぱいヤツです」


「【にがり】もあります」(鷲)


「あれ?調味料のコーナーでしたよねここ」


「【昆布】って何だ?」


「(何かおかしい気が)」


「【チョコレート】なるものがありましたよ!!」(鷲)


「調味料のコーナーを見てくださいよ!!(さっきからおかしいとは思ってたけど)」


 そんなもんで大波乱のショッピングであった。



 *



 帰り道、さすがに18人もいたため、ひとり分の荷物は大分軽くなっている。といっても、


「待て、何故こんなにも荷物の量のバランスが崩れている?」


 荷物の量が一人一人明らかに違う量であった。


「重い。誰か手伝え」


 一番荷物の量が多いのはシリウスで、その次が勇者。衛星の皆さんはなかなか軽く、僧侶と魔術師に関しては手ぶらである。


「貴様ら、これは何かの嫌がらせか」


「楽ですね」(鷲)


「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


 家に帰って来た時にはシリウスの体力も魔力も尽きていたという。

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