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全星空の大戦争  作者: 54
七章 流星群全消去・クレーターは作らない
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外伝  巨竜災害

とんでもなく短い馬鹿話です。

 富士山中腹、毀軍陣営。月が頂点に昇ったころ。


「シェアト様! トゥバンが口を大きく開き始めました!!」


「何だと!? いかん、全軍、トゥバンから離れろ!」


「一人が転び、逃げ遅れそうです!!」


「そいつは放っておけ!」


 この竜、でかいだけあって攻撃や行動のスケールも大きいのだが、それが仇となることも多い。その一番解りやすい例として、


「ぎゃああぁぁぁ!!!」


「シェアト様! 重傷者が一人出て、環境への被害が木78本の消失、地面1メートル半が抉れました!」


「いつにも増して被害が大きい! やはり山は危険だったか!」


 竜の欠伸が挙げられる。正面に風の刃を巻き起こし、存在するものを破壊しつくすのだ。他にも、くしゃみをすると正面に嵐が巻き起こる、というのもある。それが竜を一般人が飼ってはいけない理由のひとつでもあった。


「シェアト様! トゥバンが寝ました!」


「何!? いかん、全軍、直ちに退避せよ!」


 体が大きい分、鼾も大きくなる。それがどのような問題を引き起こすというと、もう騒音というレベルではない。音の振動が空気を震わせ、一定範囲内に存在する全てのものを滅ぼす。大昔、トゥバンよりも大きいとされる竜が、惑星をひとつ滅ぼした。そういう伝説もあって、竜を飼うには免許が必要となっている。


 ちなみに余談めんどくせえトークだが、毀軍の将校は、ほとんどが竜の飼育免許を持っている。持っていないのはフェルカドやガーネットくらいで、実はギェナーが免許を持っていた、何てことも普通にありえるくらいのレベルだった。


 と、そんな話をしているうちに、地平線の辺りが明るくなっていく。


「シェアト様! もうすぐ朝です!」


「毀軍の夜明けは近い! 皆の者、俺に続けぇ!!」


「「おおぉぉぉ!!!」」


 毀軍も妙にテンションが高いな。負のオーラを纏っている星軍とは大違いだ。


 さて、次はどんな戦乱を巻き起こしてくれるのやら。

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