古池の千翼魚
1月8日、今日登録させていただいた嚠喨が、書いた小説です。
拙い部分もありますが、一生懸命書いたので、読んでいただけると嬉しいです。
僕たちが住んでる神木は、独自の民間説話が数多く伝承されている不思議な村だ。
今日は、その中の一つ「古池の千翼魚」について話そうと思う。
「古池の千翼魚」
昔々の、神木に人があふれ、都と呼ばれていた頃、都の南にある大きな森に、一件とても小さな家がひっそりと佇んでいた。
周りを木々に囲まれており、家の軒先に綺麗で澄んだ川が流れていた。
家の主の名は、千籠と言う干し魚売りの若い男だった。年の功は二十歳半ばといったところか。痩せ気味だが、余計な脂肪は一切なく、必要な筋肉は付いていて、色白の肌、整った顔、すらりと伸びた手足、衣から見えている部分には、小さな擦り傷のようなものが無数にあった。
今日も千籠は、朝陽が都を照らす前から、干し魚を売るため、家の軒先に出してある荷車に、箱につめた干し魚を沢山のせて、森の鳥や、動物たちが起きてくる頃、千籠は荷車を引いて村の中心にある市に出かけた。
古く使い込んでいるため、板がきしみ、車輪が石を踏むたびに、ギコギコと今にも壊れそうな音を立てる。
市は既に沢山の人であふれており、あちらこちらから商人の声や金の音が聞こえてきた。
初の投稿小説、どうでしたでしょうか。
これから、どんどん更新したいと思いますので、また読んでいただけると嬉しいです。