榊 明日香の場合 第一章
榊 明日香は私の姉だ。いつも家族思いで特に妹である私にやさしかった。私が寂しい時には一緒にいてくれて、私が悲しい時には一緒に泣いてくれた。私に彼氏ができたときは一緒に喜んでくれて、別れたときは一緒に愚痴ってくれた。
そんな彼女は私の志望校に合格した時にも一緒に喜んでくれるはずだった。
実際には電話口では喜んでくれた。今日はお祝いのパーティだとも言ってくれた。
志望校の合格、そして今日はパーティだという高揚した気分で自宅に帰り姉の帰宅を待っていたら家の固定電話が鳴った、姉からの連絡なら私の携帯に電話がかかってくるのでセールスだと思い普段なら無視をするのだがテンションが上がっているので今回は出てやろう、セールスなら断ればいいやと思った。どうやって断ろうか、そんなことを考えながら受話器を取った。そういえば、最近の家には固定電話がない家が増えているらしい。まぁ携帯一つあれば十分だし普段かかってくる電話も家庭教師やインターネットの勧誘ばかりだし正直必要ないと思う。だけど今回は違った、家庭教師やインターネットの勧誘でもなく自動音声で流れるアンケートでもなかった。警察という行政機関からの電話だった。
西尾維新に影響受けてそうな作者 赤城 右都です。
すこーし意識してますが多分できないです(笑)
そんな私が初めての執筆する今作は昔から思っていた異世界に行った後の残された世界ってどうなってるんだろうって思ったのがきっかけです。コンセプトは一人一人に物語があるです。
いろいろネタバレになりそうなのでここら辺でやめときます。