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13.護衛隊

 

 マティス、何か怖い。

 やはり、本当は人買い商人で私の事高く売ろうとしてる?


「ユナを野放しにしてしまったのは、私の落ち度だ。でも、大丈夫だから」


 お花畑もここまで来ると、キレイだね。

 違うわ!


「何が大丈夫なのよー。根拠は?根拠ないでしょ!」


 大声でわめくと、マティスが両手で耳を塞ぎながら言った。


「根拠はね。王都から大至急で護衛を呼んだから、明日には合流出来るから」


「護衛?ポミエ伯爵のところの侍従みたいなのが来ても、役に立たないからね!」

 懐柔されちゃうじゃない。


「いや、騎士団の一個小隊呼んだから」


 はい?マティスさん、今なんとおっしゃいました?

「騎士団?一個小隊?」


「うん、王宮騎士団の一個小隊、50人くらいかな」


 ダメだ、頭が追いつかない。

 王宮騎士団呼んだーーーーーー?

 私の護衛のために?

 相手はユナひとりだよ?

 ひとりでも千人分怖いけど。


 それとなに?一個小隊って。

 50人も護衛いるかーーーー!

 隣のアリスもア然としてる。


「ねぇ、マティス、王宮騎士団が、 一介の子爵令嬢のために動くわけないでしょう?」


「それにそんな命令出来るほど、あなた偉いわけ?全く!」


 呆れはて、マティスをジト目で見る。

 マジ疲れました。


「とにかく、何処か適当なところで降ろしてよ。早くしないとまた、追いつかれるーー」


 お尻に火がついてるの!


「ルナ、ちょっと落ち着いて」


 落ち着けるわけないだろー、

 また命狙われるーーーーーー。


 慌てふためく私を見て、マティスは説得体制に入った。


「ルナ、私と騎士団長は旧知の仲なんだ。

 貴重な魔法の使い手の君の命が風前の灯だと連絡したら、すぐに一個小隊を送ってくれたんだ」


 マティスさん、耳ざわり良い事言ってますが、何かいろいろ変でしょ。


「まさか、騎士団長さんとかいう人に、私の魔法のこと言っちゃったの!!」


 マティスはまた困ったように口をもごもごさせている。


「降ります!降ろしてください!

 降ろさないと魔法使うからね!」


 叫ぶ私。

 そしたら、マティスが顔を近づけてきて、

 急に私の唇にキスをしたーーーーーーーー。


 顔が真っ赤になる。

 前世、今世合わせて37年で初めての、

[ふぁーすときす]という特別なものを、

 盗まれましたーーーーーーーーーーーー!

 どろぼー!


 えっ?前世で婚約してたんだから、キスどころか、あんな事やこんな事も経験済だろう?

 って思ったら大間違い!


 あのレンと来たら、

「結婚するまではキレイなカラダでいよう」とか言って、私には指一本触れなかったんだよ。

 それなのに、ユナとはあんな事やこんな事、しまくってたんでしょ!


 私に魅力が無かったって、言われたらそれまでだけどね。

 それって喧嘩売ってる?


 そう、私のファーストキス。

 やだ、まだ唇が離れてない!


 いやいや、やめてーーーー!


 アリスが隣で固まっているのを尻目に、マティスは優しく唇をついばむ。


 マティスをチカラ一杯突き放して叫ぶ。


「ちょっと!何するの!

 お嫁に行けなくなるじゃない!」


 そうだ、私、結婚願望無かったよね。確か。


「大丈夫」


 出たよー。大丈夫。

 今度は、大丈夫大魔王になったのね、この人。


「私の婚約者として王都に連れて行くから」


 ………………………………………。


 いや、マティスさん、頭腐ってないですか?

 私たち、昨日知り合ったばかりですよね?


 そりゃ、マティスさんのおうちに居候させて貰おうかな、とか、ちょっと身入りのいい職探して貰おうかな、とか都合良く考えてはいたけど。


「決まり」

 ニコッって、またキラキラスマイル、プライスレス来ましたよ。


 どうする、これ。


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