「アラジン」(映画)
監督ガイ・リッチー
世代を超えて愛され続ける『アラジン』をディズニーが空前のスケールで実写映画化! 貧しくも清らかな心を持ち、人生を変えたいと願っている青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、3つの願いを叶えることができるランプの魔人ジーニー。果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの本当の願いに気づき、それを叶えることはできるのか?胸躍る冒険アクションと、身分を超えた真実の愛を描いた、すべての人に贈る究極のエンターテイメント。
セットは良くできているのに、小物が安っぽい。ジニーの魔法はウィットが効いていて面白いのに、洞窟の場面は想像力の片鱗もない。なんだかアンバランスな感じがした。
スペクタクルとしては、なんだかインド映画みたいな歌とダンス。そして、テーマはアラジンじゃなくて、ジャスミン。女性の権利をその手に掴む、既定路線の主張と自立。対するアラジンのテーマとなる、嘘をついて手に入れたものは、幸せを招かない、はジャスミンのテーマに比べると弱い。
最初に絨毯を助けたことで、最後の危機で助けられるように、アラジンを助ける能力が「優しさ」で、ジャスミンの夢を肯定するアラジンの立ち位置にしても、どこまでも彼は主役ではなくてサポーター。
この二人、結婚して上手くいくのだろうか、と思ってしまったよ。




