「持たざるものが全てを奪う HACKER」(映画)
監督アカン・サタイェフ
出演カラン・マッコーリフ, ロレイン・ニコルソン, ダニエル・エリック・ゴールド
真実をベースに描く驚愕のハッキング・サスペンス!!次世代スターが総出演!(C) MMXIV HACKER PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
ハッカーの物語というよりも、ケチな犯罪集団に属して無意味に生きる若者の物語だった。自分的には面白かったけれど、あーこさん評価は★1らしい。
ストーリーがどうとかではなくて、この主人公の人物像が面白かった。
母親が銀行をクビになり、家計を助けるためにカード詐欺を用いた犯罪に手を染めていく主人公。大金を稼ぐようになっても、何に金を使っていいのか判らない。豪遊が好きなわけでもなく、ブランド品を身につけたいわけでもない。女遊びもしない。相棒になったサイと、気が合うわけでもないけれど、それなりに暮らしてる。何のために詐欺稼業を続けてるって感じ。その日々の退屈を紛らわすための大義名分が、ハッカー集団ダークウェブのゼットの反社会的声明と、母をクビにした銀行への復讐心。もっとも、この復讐心どこまで保ってたかって、後付けの言い訳のようなもの。
理想化されたゼットへの承認欲求から、ラストのFRB議長殺害フェイクニュースでの株価操作。そこからのどんでん返し。キーラのバックに関しては伏線貼りまくってあったので、予想のひとつとしてあげていたので意外感はなし。
この主人公の空っぽさ、自己中心性、けして頭が悪いわけでも判断力がないわけではないのに、他者や世界に対する想像力のなさ、幼児性がどうもリアルで。そしてモラルのなさ。リスクを理解しているはずなのに、ビジョンを持たない、そんな像がとても現代っ子と思えて、かなり興味深かった。




