「砂上の法廷」(映画)
監督コートニー・ハント
ある大物弁護士の男が自宅で刺し殺される事件が発生する。容疑者として逮捕されたのは、被害者の息子である10代の少年だった。少年の弁護を引き受けたのは、この家族と付き合いのある敏腕弁護士ラムゼイ(キアヌ・リーヴス)。誰にも心を開かず、黙秘を続ける少年だったが、裁判は開廷される。遺体を検死した検視官、被害者の妻への暴力を目撃した隣人、事件の動機となったと思われる旅行での親子の様子を知るキャビンアテンダントら様々な証人が法廷に立ち、証言をしていく。だが、どの証言もどこか違和感を感じさせるものばかりだった。やがて、少年の証人喚問の日が訪れるが、その口から語られたのは、驚くべき告白だった。暗闇の先に待ち受ける衝撃のラストとは―?(C)2015 WHOLE TRUTH PRODUCTIONS,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
早い段階で、可能性が読めて、推理ものとしてはそんな面白みもなく。
このなかで一番面白かったのは、証人の嘘。人はさまざまな理由で嘘をつく。証人喚問という自分の問題ではないことへの言及であっても、自分の仕事への影響であったり、どう見られるかという自己像のためだったり、相手を混乱させないためだったり、嘘とは言い切れない、事実を言わないだけであっても、偽証する。
そもそもの事件がかなり単純なものなので、容疑者の可能性はその場にいた母か、息子か。証言の矛盾点から母に絞られる。
「その場にいたのか?」と二度使われたセリフから、その可能性に弁護士も加わって。わりに種明かしは散りばめられていて、意外性もなにもないラストだった。
息子の立てた、性的虐待という申し立てには無理があると思うけれど、この裁判の制度的な特徴を掴んだうえでの戦略だったのだろうな。




