「皆殺しの流儀」(映画)
監督:サシャ・ベネット
かつて、ロンドンで伝説のギャングとして名を轟かせていた兄弟リッチーとチャーリー。引退後、弟のリッチーはスペインで、兄チャーリーはロンドンに残り余生を謳歌していた。ある日、ロンドンの若者ギャングが女性をレイプしているところをチャーリーが助けるが、返り討ちに遭い殺されてしまう。訃報を聞いたリッチーはスペインからロンドンに戻り、平均年齢70オーバーのかつてのギャング仲間を集め、かつてのやり方で兄を殺したギャング達を情け容赦なく一人一人追い詰めていく――。(GYAO!)
ご老人主人公のイギリス映画好き。1時間半と時間も短めなのもあって観たんだけど、面白いけど怖いよ……。暴力映画。
元ギャングたちは4人、皆、白人。対して若者は白人リーダーに、黒人、ヒスパニックといろんな人種。イーストエンドも変わったんだろうな。
それにしても、この若者たちのクソッぷりがすごい。出だしの女の子との関係から、オチまで胸糞悪さしかわかない。しかし、その愚かさへの報復として、拷問とか認められるかって話で。元ギャングたちの世界は、別の倫理観、別の法則で動いているんだな。
若者のリーダーが、仲間、とか俺たちは家族と、口にするんだけど、万能感の赤ん坊。対するじいさん連中だって、同じ万能感を持っている。
ラストの、アーチャーがスペインに戻らずロンドンに留まった理由。彼ら流の「正義」。主観の制裁、怖ッと思ったのでした。




