「レッスン!」(映画)
原題:Take the Lead 監督 リズ・フリードランダー
社交ダンスの講師、ピエール・デュレインは、路地裏に停められていた車を破壊し、逃げ去る少年に遭遇する。車の持ち主は、その少年の高校の校長だった。翌日、ピエールは、車を壊された校長を尋ね、「社交ダンスで生徒を更正したい」と申し出る。彼の粘り強い交渉に、校長はしぶしぶ承諾。はじめは、「社交ダンスなんてヘタレのダンスだ」と言っていた生徒たちも、レッスンが進むにつれ、社交ダンスの魅力に取り付かれていく…。
子どもと一緒に観たい映画。めっさ面白かった。
「先生が教えてくれたのは、それは、生き方」という予告コピーがいい。
ピエール先生の力強さは、確かに心に響くしかっこいいんだけど、信念とチャレンジのアメリカン・スピリッツって感じで食傷気味に感じる。
でも、ダンスで何を教えるのか、というところで、相手への信頼、自分を信じる気持ち、礼儀や敬意や、そういうもろもろ、そして「ダンスで相手を支える手で、女性を殴ることはない」、と、そういうところはとても好き。
サブストーリーの、生徒たちの物語のからみもよくできていた。社交ダンスに子どもらがだんだんと夢中になっていって、日常のなかに溶けていくところ。
しかし、自分的には釈然としないものもあって。彼らには彼らのヒップホップやブレイクダンスの文化があって。社交ダンスを通して、今まで持ち得なかったコミュニケーションの方法を学んだわけだ。それは、白人文化の社交ダンスの方がヒップホップよりも上、と言いたいがためではないよ、とのラストシーンにも思える。なんだか、魂は馴染んできた踊りのもとにあっても、表舞台=社会にでるためには、「社交」を身につけろ。会話はそれからだ、のような。
教育される、ということ。学ぶべきこと。いろいろ考えさせるな。
子ども(あーこさん)と、また一緒にまた観よう。ダンスシーンがとてもかっこいいので、きっと気に入るだろう。
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子どもと再視聴。予想通り、かっこいいダンスシーンがツボっていました。




