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「サラブレッド」(映画)

 監督コリー・フィンリー


 長年疎遠だった幼馴染みの少女アマンダ(オリヴィア・クック)とリリー(アニャ・テイラー=ジョイ)は、コネティカット州の郊外で再会する。鋭いウィットを磨いて強烈な個性を育んだアマンダは、そのせいで社会からのけ者にされていた。一方、上品で洗練された上流階級のティーンエイジャーに成長したリリーは、名門校に通いながら一流企業でのインターンも経験していた。全くの正反対に思えた二人は、リリーが抑圧的な継父を憎んでいると発覚した事がきっかけで心を通わせていくが、友情が深まるにつれて互いの凶暴な性格が顔を出し始める。やがて、自分達の人生を軌道修正する為、二人はドラッグの売人ティム(アントン・イェルチン)を雇い、継父の殺害を依頼するが・・・。




 強烈な女の子を描きたい気分で、観たけれど…。


 アマンダは失感情症なのかな。感情を感じることができない。けれど彼女は他人の感情には敏感でそれを言語化することに長けていて、共感力が高い。そのかわり主体性がなく、相手の望みを自分のことのように叶えようとする。


 アマンダはリリーと同一化したように彼女を代弁する。その根底にあるのは彼女への愛のように見えた。自分を怖れなかった彼女への愛。


 対するリリーはサイコパス。義父への殺意にしろ、なぜここまでの感情を持つのか理解し難い。彼に指摘されたように、彼女の共感性の乏しさや、道徳心のなさ、虚言を、彼が知っていて向き合っていたからだろうか。このあたりもう少し強調されていてもいいんじゃないかな。ちょっと彼女の異常さって解りにくい。


 予告の「狂暴な友情」というキャッチフレーズには惹かれたけれど、どちらのキャラも、物語の進み方も良かったのだけれど、オチがなんというか。だから何が描きたかったの? と首を捻ってしまった。


 失感情症のアマンダよりも、一見感情的に見えるリリーの方がよほど精神異常で、危険。人は表面的な行動だけでは、内面の性質までは見えないよ、ってこと?


 二人のキャラクターはよくできていたと思う。





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