表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/232

「ヘッドハンター」(映画)

監督モルテン・ティルドゥム (ノルウェー映画)


身長が低い所を除けば、ロジャー・ブラウンは全てを手に入れた男だ。なぜならノルウェー国内で最も成功したヘッドハンターで最高級の美女と最高級の住まいを手に入れているのだから。ただ、彼には秘密があった。実は、その暮らしを維持するために芸術品を盗んでいるのだ。そんなある日、高価な絵画を所有している軍隊の元エリートで電子機器で成功したクラス・グレブに出会う。いつも経済的な不安を抱えているロジャーにとって、彼は新たなヘッドハンティングの契約相手として最適な男だった。これが、最後の裏稼業と心に決めたロジャーだったが、クラスが最悪の相手になるとは知るよしもなかった。クラスの家に忍び込んだロジャーを待ちかまえていたのは人生最大の危機だった…!!




 サスペンスものとしては、かなり面白かった。けれど、ツッコミどころも満載。


 まず、このヘッドハンターの主人公、何者ってくらい犯罪に手慣れている。彼の自己評価の低さと相まって、その家庭環境や生い立ちと関わってくるのかな。

ビジネス界で成功しているのに、絵画泥棒しなきゃ生活を維持できないっているのも、ね。これだけ切れる頭をもっていれば、まっとうに稼げると思うんだけど。自分自身をヘッドハンティングしてもらうべき。まぁ、そうできないところは、彼の自己評価の低さゆえなのかもしれない。


 しかし、他者にスパイとして入り込むためというクラスの動機は、発信機を仕込んだ追跡劇の理由としては、はぁ?となってしまう。いくら軍の特殊部隊出身でも、関係者を殺しまくって、雇ってもらえるように口利きしてもらいたい、はないだろう。話が反故になりかけた腹いせ、にしても本末転倒。いったいなんのために、殺しまでして追いかけてたんだろ? 軍にいたにせよ、その後GPS開発会社のCEOにまでなって、社会生活送ってきてるのに、計画がとん挫しかかっているなら、やるべきことは懐柔で、無意味な諍いじゃないことくらいわかるはず。逃げるから、周囲を巻き込みながら追いかけた、としか見えないんだけど、それにしちゃ、周到にジェルに発信機仕込むとか計画的だし。

 異常性格だから、と片づけられたらつまらない。


 とはいえ、展開が見えない、どんどん周囲を巻きこんでの逃走劇と知恵比べはハラハラだった。オチのつけ方もなかなかのもので。

 奥さんの愛を確認でき、自己評価も上がったロジャーは、そのキレッキレの頭でアリバイ工作。むりくりの結末をつけ日常に戻る。


 しかし、故意ではないにしろ人を二人自分の手で殺して、笑って後始末して日常に帰れるあたり、ロジャーは充分サイコパスだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ