「Soldaat van Oranje」(映画)
監督 ポール・バーホーベン
邦題「女王陛下の戦士」
『ソルダート・ファン・オランジェ』は 1977 年のオランダの 長編映画です、1971 年に出版された エリック・ヘイゼルホフ・ロエルフゼマの自伝本『ソルダート・ファン・オランジェ』に基づいています。
どこにも配信されていなくて、DVDは出ているらしいけれどすでにプレミア価格。YouTubeで見つけて見ることができた。
あーこさんに拡張機能で日本語字幕をつけてもらえたのはいいけれど、まったく用をなさなかった。オランド語翻訳は明後日な感じ、ドイツ語、英語と入り乱れてる場面は機能せず。
というわけで、あまり場面の意味するところを理解できなかった。
英語のWikipediaページで見る前にストーリーをあらかじめ読んでおき、見た後にでもう一度復習して理解できなかった箇所を補った。
オランダが舞台の映画は観たことがあるけれど、オランダ映画は初めてなんじゃないか。
冒頭、新入生いじめ(ヘイジング)の場面から始まるのだけど、皆が皆老け顔で、入学したての大学生にはとても見えなかった。それにしても、主人公エリックは立ち姿が綺麗。
大学生活を共に過ごした仲間が、戦争で敵味方に分かれ、同士間でも裏切りがあり、青春というにはあまりに過酷な日々が綴られる。
実在の人物エリックは、決して英雄的な人物として描かれているわけではなく、やたらと友だちの彼女に手を出す、女性関係にだらしない男でもある。
祖国のために、と戦ってはいるが、作戦は失敗し、友人は捕まり、自身も捕縛され、(翻訳がまるで判らなかったので)おそらく取引で保釈され。決してかっこいいレジスタンスではないんだよなぁ。
裏切り者のロビーにしろ、ユダヤ人である婚約者を盾に取られて。けれど彼のせいで、仲間の命が失われて、その裏切りが許せるはずもなく。
女王とともに凱旋したエリックの姿は、国民には英雄的に映っても、多くの友人たちを失った後、懐かしいかつての友人と杯を交わす彼は、決して誇らしくも英雄的でもない哀愁に満ちていた。




