表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
194/232

「シザーハンズ」(映画)

「バットマン」のティム・バートン監督が描く、切ないファンタジー。丘の上の屋敷に住む発明家に作られた、人造人間のエドワード。未完成のまま主人に先立たれたエドワードは、ハサミの手を持っていた。セールスでやってきたペグに連れられ、町に出ることになったエドワードだが……。エドワードをジョニー・デップ、彼が恋をする、ペグの娘キムをウィノナ・ライダーが演じている。


1990年製作/105分/PG12/アメリカ



「シザーハンズ」って、床屋の主人がハサミでバッサバッサ人を殺していくホラー映画だと思っていた。という偉い勘違いはおいておいて。


 村社会怖い! ペグがエドワードを車に乗せたことから始まる隣人たちの好奇心の行方が、別の意味でホラーだった。

「アナと雪の女王2」でも思ったけれど、自分たちとは違う能力を持つ相手は、受け容れられない。別の世界で生きてほしい。そうすることで互いの平和が保たれる。そんな受動的な攻撃性が含まれた世界観が御伽噺的な物語で語られているようで、やっぱりこわーってなった。

 

 別世界から訪れた純粋無垢なエドワードは、人間社会の気まぐれな善意に振り回され、いいように利用され、都合が悪くなると手のひら返される。その原因を作ったキムにしても、自らの保身のために本当のことは言えないまま、エドワードと別れた後は自分の所属する世界に戻って後悔を胸に抱えたまま年老いていった。

 切ない話というよりも、むしろ胸糞悪い話だな、としみじみ。


 エドワードがシザーハンズで、自分を陥れた相手をめっためったにしていくホラー話の方が後口はスッキリしたかも。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ