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「ダウントン・アビー/新たなる時代へ」(映画)

 1928年。ダウントンは喜びの日を迎えていた。亡き三女シビルの夫トムが、一族であるモード・バグショーの娘と結婚したのだ。華やかな宴とは裏腹に、長女メアリーが屋敷の莫大な修繕費の工面に悩んでいたところへ、映画会社から新作を屋敷で撮影したいというオファーが。謝礼は高額だ。父ロバートの反対を押し切ってメアリーは撮影を許可し、使用人たちは胸をときめかせる。一方、ロバートは母バイオレットが、モンミライユ侯爵から南仏にある別荘を贈られたという知らせに驚く。その寛大すぎる申し出に疑問を持ち、家族を連れてリヴィエラへと向かうことに。




 お、「ダウントンアビー」の新作入ってる! と、あーこさんと早速観ました。

 毎回がっかりさせられることなく、しっかり面白い。あーこさんはドラマ版は観ていなくて、前回の映画版だけを一緒に観ただけなので、登場人物の関係性なんかを簡単に説明しながら。

 さすが長く続いている大河ドラマだけあって、俳優さんが年取っていく。若く見える人もいれば、老けこんで見える人もいて。そんななか、バイオレットだけが、いつも変わりなく素敵なおばあちゃんで。


 今回はそのバイオレットが発端の物語。時代の流れや、階級というもの、そのなかで生きる彼らの個というものにしみじみ浸る。すごいよなぁ、これだけ大人数なのに、それぞれのエピソードが思い出せる。それだけ一人一人が生きている。前半では悪役だったバトラーだって、その幸せを願わずにはいられない。絶対悪のような人はいなくて、癖があって、不器用で、失敗ばかりしていても愛おしいと思えてしまう人たちが、それぞれの幸せを掴む大大円の結末。とても充足した時間でした。


 この映画を観たすぐあとで、椹野 道流さんの「祖母姫、ロンドンへ行く! 」の元になった「自己肯定感の話」(ステキブンゲイ)を読んだのだけど、もう感想が、ここに和製バイオレットがいる! しかなかった。

 映画だけでなく、ここでも出てきた「こちら側」という認識が、イギリスの変わらないところなのかなぁ、とか、仕える側の姿がリンクしていて一緒に読むと二度美味しい。


 今回も強烈な存在感を放ってくれているバイオレットが一番好きだった。ラストでは、あーこさんもぐずぐず泣いてました。


 今月末、あーこさんと二歳児と一緒に3か月間イギリスへ孫旅してきます。それでイギリス英語に慣れよう! との思惑もあった「ダウントンアビー」です。これぐらい綺麗なら聴き取りやすいのだけど、現実はサイレント映画の女優さんの口調よりわからない。


 一人ではないので、記録がてらのエッセイを書けたらいいな、と思っています。





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