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「エクソシスト」(映画)

 封切られるや大反響を呼び、絶大な支持を得た『エクソシスト』。後の映画に多大な影響を及ぼしたオカルト映画の最高峰は、今観ても独特の禍々しさを湛えている。悪霊に取り憑かれたあどけない少女、少女を必死に救おうとする母親、そして究極の悪と戦いながらも、かたや半信半疑、かたや不動の信念を持つ2人の神父を描いた、恐ろしくもリアリティー溢れる物語は、常に観る者の度肝を抜いてきた。一大オカルトブームを巻き起こした『エクソシスト』。他の映画では味わえない究極の恐怖を堪能できる、史上最高のオカルトスリラー。 Rating NR (C) 1973 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.




 あーこさんが「エクソシスト観たい!」と言うので、小学生ぶりくらいに再視聴。

 面白くて結構真面目に観ていたんだけど、当の本人は寝落ち。


 70年代、カトリックの立ち位置ってどんな感じだったんだろう。悪魔祓いを行うことになるカラス神父の心情告白や、精神医学の知識を持っていて、神父という職業への葛藤を抱いている面、母との関係性から喪失後の心の穴を抱えた基盤のぐらぐらした人物像が興味深かった。


 冒頭の発掘現場がイスラム圏(メソポタミア?)で、そこにメリン神父が悪魔の像を見つけるあたり、サブリミナルな連想に繋がるようで、つい深読みしてしまう。


 最近のホラー映画のような音楽と音、そして切り替わりの早いカット割りで恐怖を煽るような演出じゃなくて、1カットが長い。ある意味冗長ではあるんだけど、画面の情報を見逃さないように集中しているからか、じんわりと怖い。(あーこさんは寝たけど)


 それにしても、相手の弱味をつく以外に悪魔の口にするのはキリストを侮辱する言葉と卑猥な言葉で、性交に関する言葉ってそんなにも穢れなのか、と興味深い。

 キリスト教の、というカトリックの考える悪魔像なのだろうか。悪魔=醜い物とはこんな感じみたいな。神父の人物像に比べると、悪魔像は陳腐かも。体に憑りついても縛られたらそこから動けないようだし、ポルターガイストも家具を動かす程度だし。相手の背景を見透かせるのに、取り込めるほどの話術もなくて。


 それよりも昔の精神医療のうさん臭さの方が怖かった。



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