「マッキー」(映画)
監督S.S.ラージャマウリ
出演ナーニ, スディープ, サマンサ・ルス・プラブ
ジャニは家の向かいに住む美人のビンドゥのことが好き。彼女もジャニのことが気になっていた。一方、建設会社社長のスディープは野心家で自信家、そして無類の女好き。彼は美しいビンドゥに釘づけになる。
大好きなインド映画です。
二回目。一回目は字幕なしで。それでも充分楽しめた。こういうの、うちの子どもら(8歳・6歳)好きやろうな、と予告を見せて観るかどうか尋ねたら、やはりどストライクだったみたい。
冒頭からしばらくの、人物相関図の説明的な場面も、期待を膨らませながらぶじ乗り切って。
ジャニが蠅に転生してからは、最後まで大興奮して観てました。
あまりに忙しくて、観終わってから感想を残す暇もなく、間が空いてしまいました。
「蠅男の恐怖」っていうアメリカ映画(リメイク版「ザ・フライ」も含めて)あたりが元ネタなのかな、と思うけれど、輪廻転生の形をとる本作の方が俄然面白い。
オチにしろね。これ、永遠に結ばれないじゃん、実は悲恋ものなの? という。
悪党がしっかり悪党だから、ここまで徹底してヤラれるのも同情の余地なしで見れるのか、闘っているのが小さな蠅だから罪悪感なく応援していけるのか。
これが人間同士なら、復讐なんて不毛なことやめなよ、ってなるんだろうけど。
生まれ変わって新しく得た蠅の人生を、人間の意識が生き抜くには、逆に復讐に縋りつくしかないんじゃないか、などと思ってしまった。
お子さま受けすること間違いなし! の本作ですが、子どもたち、エキサイトして「殺す、殺す、お前を殺す!」と大声で歌い踊ってしまうので、お薦めです! と言い切れないのが残念。




