「猟奇的な彼女」(映画)
「猟奇的」な彼女とそれに翻弄される男子学生の恋愛を描いたロマンティック・コメディ。
監督クァク・ジェヨン
これのどこが「猟奇的」と首を捻りながら観ていたら、原作ネット小説で「猟奇的」の意味を知らずに語感でタイトルに採用って。
いやぁ、ほんまに感性があわない。これがヒットするんだから、自分がいかに今の感性にあってないか判る。
別れてからは面白かった。彼女の「猟奇的」な性格が、可愛く思えない、彼の甘やかしも優しさというより優柔不断にしか思えない。一度別れ、この関係性の歪さを一度見直すところでなんとか、恋愛なのかと納得できるような感じ。
最後のオチは、冒頭場面で予想がついた。
お薦めで観たのだけど、どこが評価されたのかを考えてみると面白い。冒頭部分で張られた伏線がエピローグで上手く回収されるところか。構成の妙が好きなんだな、とか。後は、彼女の「猟奇的」な振舞いをかわいいと思えるかどうかかな。
私はやっぱり、こういった共依存的な関係性って嫌いだから、前半は見るの止めたいレベルでつらい。互いがそれぞれに別れる決意をしてから、ようやく興味をもてた。
こういう映画が好まれるのって、やっぱり自己愛肯定世界観人気なのかな、って思う。




