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「博士と狂人」(映画)

 監督P.B.シェムラン

 出演メル・ギブソン, ショーン・ペン, ナタリー・ドーマー


 19世紀、独学で言語学博士となったマレーは、オックスフォード大学で英語辞典編纂計画の中心にいた。シェイクスピアの時代まで遡りすべての言葉を収録するという無謀ともいえるプロジェクトが困難を極める中、博士に大量の資料を送ってくる謎の協力者が現れる。その協力者とは、殺人を犯し精神病院に収監されていたアメリカ人、マイナーだった――。ⓒ2018 Definition Delaware, LLC. All Rights Reserved.



 台詞の多くが“”付き。名著からの引用なのかな。書き写すためにもう一回観たいくらい。


 マイナーが謝って殺した男の妻に読み書きを学ぶように説得するシーンがとても好き。そして、その後の彼女の変化。読み書きができるというのは、それまで文盲だった彼女にとって、本当に視界が開ける、世界が変わる体験だったのではないだろうか。


 その素晴らしい知性の持ち主であるマイナーを狂気に駆り立てたのが、戦争のトラウマであり罪悪感なのがやりきれなく哀しい気持ちになる。本人の自覚はどうであれ、自分にとても厳しい人なのだろう。


 階級社会、権威主義的に思えるオックスフォード大学での辞書編纂に、学歴のないマレーが起用された斬新さ。そして、それが形に成ったときには蹴落とす算段が目論まれたりと、ああ英国だなぁと思えた。


 マレーを支える妻の言葉も、とてもかっこいい。やはり、もう一回観なければ。




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