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「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(映画)

 魔法使いのニュート・スキャマンダーは、優秀だけどおっちょこちょい、そして魔法動物をこよなく愛する変わり者──。世界中を旅しては魔法動物を集め、不思議なトランクに詰め込んでいる。ある時ニュートは、旅の途中でニューヨークへ立ち寄ったが、そこでひょんなことから自分のトランクが普通の人間のトランクと入れ替わってしまう!トランクの中から魔法動物たちは逃げ出してしまい、ニューヨーク中を巻き込む大騒動に!そこで出会う仲間たちや奇想天外な魔法動物とともに、ニュートの新しい冒険が始まる!※本編終了後特典映像あり Rating G Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C) J.K.R. (C) 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.




 見終わってから思い返すと、ストーリーや登場人物の役割設定はアメコミと変わらないのに、舞台が20世紀初頭で、ヒーローが魔法使いってだけでどうしてこう面白くなるんだろう。

 あーこさん曰く、魔法動物の可愛さと癒し効果。確かに。


 でも、二作目の方が面白かった。そこからが本筋って感じ。

 今回のは、ドタバタ劇で終始していて、キャラと世界観、この時代の風潮、そこで生まれている諸問題の説明で終わった。印象に残っているのは、魔法動物可愛い、てくらい。


 二作目への導入と考えると、やっぱりこの作者、現代の抱える社会問題を別世界に移して描くのが上手いなぁ、と思う。数では圧倒的に少ない(であろう、そう明言されてはいなかったけれど)魔法使いをマイノリティとして考え、法の下で、多数派のマグル(アメリカではノーマジ)に遠慮して住み分けしている現状の抑圧に対する反発心。

 人間社会でのマイノリティとしての魔法使いという設定は、魔法社会の階級制度のなかへマイノリティとしてマグルが、そしてハーフのハリーが入っていくハリーポッターの世界観とは逆になるのかな。

 英国とアメリカの考え方の違いもあり、ハリーよりも遡った時代の話でもあるから、この物語でどう社会が変化していくのかまだまだ分からないけれど。


 また二作目を観返してみようかな。



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