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学校の怪談 アドバンス  作者: 阿知羅 陽翔
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第二章 そして

朝、目が覚めると私はたくさんの汗をかいていた。嫌な気持ちになりながら体を起こすと私は少し驚いた。


 「何だこりゃ!?」


私はすぐに飛び起きシャワーを浴びて着替えることにした。


「いつもは朝にシャワーなんかしないんだけどなー」


さっぱりした私は着替えを済ませて、一階に降りることにした。


「お母さん起きてるかな?」


「おはよう!なんか朝おきたら汗でびしょびしょだったよ、あれ?だれもいない・・・」


 母はどうやらまだ帰っていないようだった。


「いつもなら遅くても明日には帰ってるのにな・・・」


 とりあえず、私は朝食の準備を自分ですることにした。冷蔵庫などから食材を見つけ簡単な物で料理を始める私。


「登校の時間までにはまだ時間がありそうだからゆっくり作るとしよう!!」


 できたものは・・・卵焼きとソーセージ


「うん!シンプルが一番だね!あとはご飯はあるかな~」


「え!!ご飯炊いてない・・ご飯はなしにするか」


 私はご飯を食べ終え、登校時間までテレビを見て時間を潰すことにした。どうやら今日は曇りらしい、嫌だね。


「よし、そろそろ出発するか!舞と一緒に行こっと」


そう思い玄関で靴を履いてると呼び鈴がなった。そこには銀壇まいの姿があった。


「おっはー優ちゃん!」


「おはよう、舞」


「あんたがいつも通りでよかったよ」


「優ちゃんなんかあったの?話聞コカ?」


「何そのチャラそうな聞き方は?」


 私は舞にこれまでの話をした。


「舞、お母さんが昨日出かけたみたいで、家にいなかったの、次の日には帰ってくると思ったのだけど帰ってこなかった」


 舞に手短に話状況を理解してもらおうとした。


「そっか、いつか帰ってくるっしょ!!」


「そうだね いつか 帰ってくるよね」


 舞に話をしたことによって私の気持ちは少し軽くなったようなきがした。舞と一緒に登校、そして教室に着いた。


 教室はいつもと変わらない雰囲気だった。ある一点を除いて。麻美美香さんの席だった場所にはもう机がなかった。誰もそこにいきたがらないのか、そこの空間だけがぽっかり空いていた。とりあえず私は席に座ることにした。


 ランドセルから教科書や文房具を取り出し、机の中にしまった。朝の会がはじまり、今日も一日がはじまる。


「みなさん、おはようございます」


「おはようございます!」


 挨拶をすませて着席した。今日もちょっとした事を除いていつも通りの一日。


 朝の会が終わり1限目の授業の準備を始めた。するとクラスメイトの五百旗頭いおりべが話しかけてきた。


「石川さん、おはようございます」


「おはようございます」


 五百旗頭とはなんか会話しずらいんだよな、なんでだろう。


「石川さん今日の調子はどう?」


「特に…いつも通りです(なんで体調なんか聞いてきたんだ?)」


「そう、ならよかった」


 五百旗頭はそう言うと自分の席に着席した。五百旗頭は最近やたらと話しかけてくるが目的は不明である。


 そこから時間が過ぎていき六時間はあっというまに終わった。帰りの身支度をする私すると。


「優ちゃん!一緒に帰ろ~」


 舞が一緒に帰ろうと話しかけてきた。私は返事をしようとしたところもう一人話しかけてきた。


「石川さん私と一緒に帰りませんか?」


 なんと五百旗頭さんが一緒に帰ろうと話しかけてきたのである。私は少し驚きお誘いに返事をした。


「いいですけど、帰り道一緒でしたっけ?」


「途中までよ、途中から一人で帰るわ」


 そうして五百旗頭さんと舞と三人で帰ることになった。帰り道はいつもどおりの道を通り帰ることにした。


 三人で帰ることになったが、話すことはあまりなく静寂に耐えきれず舞が話始めた。


「いおりちゃんと一緒に帰ることなんて初めてだね。いおりちゃん も 何かあったのかな?」


「ほら、最近物騒な事件が多いじゃない?ひとりじゃ危ないと思って。できるだけ人数は多いほうがいいじゃない?」


 確かに、同級生の事件の件もあって、少人数での下校は危険かもしれない。そうしていつもの帰り道を通っていると私は何かを感じ。目の前を注視した。


「ん?なにか見えない?」


「え、なにかって?」


「ほら、あそこだよ」


 電柱を指さす私。二人は私の指をさした方向に顔を向けた。そこには黒い人影があった。その黒い影はこちらが気づいたことに気づくと姿をはっきりとさせた。


「え?不審者かな? 」


  近づくとその黒い影はどこかにスッと消えていった。


  「ちょっと待て!」


  電柱を見るとまるで最初からそこに何もなかったかのように静かだった。私たちは見間違いだろうと思い。そのまま下校を進めた。


「私はここから違う道になりますので、さようなら」


「さようなら五百旗頭さん」


  五百旗頭さんと別れ、舞と二人だけになった。


「五百旗頭さん最近やけに話しかけてくるよね、今日も一緒に変えることになったしね」


「私は特に気にしてないかな、舞が嫌ならそう言うけど」


「私は大丈夫かな、そうか、優ちゃんが嫌じゃないならいいや」


  そうして舞と他愛もない会話をしながら下校を続けある程度道を進んだところで、舞が話した。


「それじゃ、優ちゃん私はここまでだからまたね♬」


「じゃあね、舞」


 舞と別れ一人で帰る道は少し寂しく感じる。一人でとぼとぼと帰る。


 家に着くと、家に明かりが付いてるのが見てわかった。玄関の扉をあけて家に入る。


「ただいま、お母さん帰った?」


「・・おかえりなさい・・優」


 違和感、優は違和感を覚えた。なぜだろうかいつもの母と違う感じがする。


 とりあえず自分の部屋に行き、荷物を置いた。ベッドに腰を落として考えることにした。なぜ私は


お母さんに違和感を感じたのか考えていると階段から登ってくる音がしてきた。


 私の部屋の前まで来たそれはノックをして話しかけてきた。


「優、ちょっと話があるのだけどいい?」


それは扉を開けてほしいと言ってきた。


あけていいのか?・・・

読んでいただきありがとうございます!


今回は前回からの続き(5年ぶり)になります


感想などがありましたらぜひコメント下さい!

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