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ギルドって意外といいところじゃね?

渡り廊下のようなところを少し歩いて行くと正面にカウンターのようなところが出てきた。


「いらっしゃいませー。ようこそ宿舎オアシスへ。」


「え、えーー。」


優馬の声が宿舎に響いた。優馬の目にうつったのはギルドの受付嬢の人と瓜二つだったからである。


「やはり皆さん驚かれますよね。ギルド受け付けは私の姉のカンナ、宿舎は妹のトールの双子で経営しております。」


「やけに似てると思いましたよー。」


少しすっきりした顔をした優馬を見てトールが話を始めた。


「先ほどの反応を見る限りここの利用ははじめてみたいなのでまず宿舎の利用方法などについてお話ししますね。」


「はい。よろしくお願いします。」


姉のカンナより落ち着いていてしっかりしてそうだなぁと思いながら返事をした。


「ではまず宿舎のご利用方法について説明します。まずチェックインの方法ですがギルドカードをこのカウンターに提出して頂くことで完了します。チェックアウトはカウンター横の機械にギルドカードを通して頂くだけで大丈夫です。ここまでで質問はありますか?」


「大丈夫です。」


前の世界のホテルと一緒だなぁーと思いながら優馬は返事をした。


「次に宿舎についての説明をさせていただきますね。宿舎は4階建てとなっております。1階はエントランスホールになっており他のパーティーの方との交流に使うことができます。2階〜4階は宿泊部屋となっております。地下1階には有料ですがレストランがございますのでどうぞご利用下さい。これで説明は終わりですが全体的に質問はございませんか?」


「はい。大丈夫です!」


ギルド会員って意外と扱いいいんだなぁーと思いながら優馬は返事をした。


「ではギルドカードをお借りします」


優馬はギルドカードをポケットから出しトールに渡した。


「ありがとうございます。」


そう言ってトールは預かったギルドカードを機械に通した。


「ではカードをお返ししますね。ギルドカード部屋のカードキーとしてお使いできますので。」


優馬は鍵を受け取るとひとつ疑問が出てきた。


「あのー。部屋って一つしかないんですか…?」


「はい。ギルド会員限定なので1部屋しか用意できないんですよ」


その言葉を聞いた瞬間優馬の心には興奮と焦りを感じていた。


(ま、まさかシアと一緒の部屋で暮らせるのかー)


優馬は心の中でこんな事を思いつつさまざまな妄想をしながらもシアに話しかけた。


「シアは一緒の部屋でも大丈夫なの?」


「はい。私は問題ありません。」


シアはいつも通りの笑顔でそう答えた。その笑顔を見て優馬の頭にはさらなる妄想が広がっていた。


そして優馬はトールが話しかけたことにより我に返した。


「ではカウンター横の道をまっすぐお進み下さい。そこにエレベーターがあるので3階の334号室にてお休み下さい。」


「はい。ありがとうございます」


そう言って2人はエレベーターの方に歩いて行った。優馬は興奮で何も喋らないでいた。


そして部屋の前に着くとシアの方から喋りかけてきた。


「ではここで失礼させていただきます」


「え、」


優馬は少し硬直していたが平常心をたもっている風に装い質問をした。


「え、これからどうするの?」


「私達案内人は、テレポートという特質魔法を使うことができますので寝るときなどは家に帰らせていただきます。また明日の朝にはきますのでよろしくお願いします。ではお疲れ様でした。」


そう言うとシアが立っていたところが光り輝きその場から消えた。


「そ、そんなぁ〜」


そう言うと優馬はシアが立っていた場所を悲しそうに眺めていた。


それから3分ほどが経ち優馬は扉を開け部屋に入った。


「おおー!結構広いんだなぁ。」


中に入ってみると手前に靴を脱ぐスペースと靴箱があり少し奥を覗くとシングルベットとテレビがあった。


「今日は結構疲れたなぁー」


そう言って優馬はベットに飛び込んだ。死んだこと、神にあったこと、異世界に転生したこと、可愛い案内人シアに出会ったこと、異世界が思ったより進化を遂げたこと、ギルド会員になったことなどいろんな事を思い出しながら優馬は眠りについた。




ーーー異世界生活1日目終了ーーー

















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