5/5
幕間
ガタンッ、ゴトンッ。
電車が揺れる。
「ぐぅー、すぅー」
乗客の一人は郵便局員のような、軍服のような黒い制服を着ており、赤く大きいネクタイが垂れ下がっている少女。
そして右肩の方には、少女と同じ位の長さをした刀を支えて眠っていた。
「…ふふ」
その左横には少女の寝顔を見て微笑んでいる女性がいた。
「んぅ…」
目を擦り少女が目を覚ます。
少女は女性の方を向き、顔が中性的で緑髪、服は少女のと同じだが白色であり、黄色のスカーフを巻いている女性の姿を捉えた。
「まだ寝ててもいいよ。目的地に着くまでの時間はまだあるからね」
そう言われると少女は首をこくりと頷き、再び眠りについた。
女性は少女の頭をゆっくり撫でる。
「おやすみなさい。良い夢を」




