表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

64/97

第六十四話 マクシノール殿下に心が傾いていくわたし

 わたしは、マクシノール殿下の魅力により、一気にマクシノール殿下に心が傾いた。


 マクシノール殿下の方も、わたしの魅力により、わたしに心が傾いたと言ってくれた。


 想定外のことだった。


 マクシノール殿下は、ゲームではわたしの推しで、好きなキャラクター。


 出発点の世界では、


「こういうキャラクターと結婚できたらいいな……」


 と思ったことは、それこそ数え切れないほどある。


 しかし、ゲームということで、自分とマクシノール殿下との間に少し隙間があるということはどうしても認識せざるをえない。


 転生一度目の時は、自分がこの世界に転生していることが認識できなかったので、そういうことを思うこともできなかった。


 でも今日は、マクシノール殿下と間近で接することができた。


 そして、わたしは素敵な時間を過ごすことができた。


 もちろん、キスやそれ以上の世界に入ったわけではないので、言っていることは大げさなのかもしれない。


 しかし、わたしは今まで、このような素敵な方のそばで。これだけのたくさんの話をしたことはない。


 しかも、マクシノール殿下は今まで、わたしとはほとんど話をしなかった方だ。


 それだけでもわたしにとっては、素敵なことだった。


 これから、マクシノール殿下とは、たくさん思い出作りをしていきたいと思っているのだけれど、今日はその出発点として忘れられない一日になりそうだ。


 マクシノール殿下は、今日、わたしと話をしている間、複雑な心の動きをしていたと自分自身で言っていた。


 わたしの心の変化があまりにも激しすぎたので、まだまだ信じられない。


 一方では、わたしに心が傾いている。


 もともとわたしとしては、今日の時点で、マクシノール殿下がわたしに心を動かすようになるとは思っていなかった。


 複雑な心の動きをするのは当然だと思っていたので、その点については気にしていない。


 むしろ、マクシノール殿下の心を苦しめる結果になったことを、申し訳なく思っている。


 このマクシノール殿下のわたしに対する想いは、恋する心まで育っていけるのだろうか?


 マクシノール殿下は、


「今、わたしの心の中で育ちつつある、あなたへの恋する心、それを育てて、あなたとの仲を深めたいという気持ちも、わたしは持っているのです」


 とわたしに言ってくれた。


 この言葉を希望にしていきたい。


 それにしても、わたしのマクシノール殿下に対する想いは、この屋敷に戻ってからも、どんどん大きくなってきている。


 ゲーム内では、マクシノール殿下と主人公のセリラーヌさんとの仲が深まらなけば、マクシノール殿下の心からの微笑むシーンはなかった。


 クラデンティーヌである限り、向けられることはないと思っていた、


 その貴重とも言える微笑みを、今日、少しではあるのだけれど、わたしに対して向けてくれたのだ。


 わたしは、その直後よりも、そのことをこうして思い出している今の方が、心の沸き立ちは激しくなってきている。


 ああ、マクシノール殿下、わたしはマクシノール殿下のことがどんどん好きになってきています。


 恥ずかしいことではあるのですけど、これからは、マクシノール殿下と毎回お会いする度に「好き」という言葉を言っていきたいと思います。


「マクシノール殿下、好きです」


 という言葉で。


 もしかしたら、マクシノール殿下は嫌がるかもしれない。


 でも、マクシノール殿下に対しての恋する心が育ちつつあるわたし。


 その想いを伝えていきたい。


 想いを伝えていけば、最初は嫌がっても、きっと想いはマクシノール殿下に通じていくと信じたい。


 わたしはそう思っていた。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


ブックマークもいただけるとうれしいです。


よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ