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第六十一話 わたしのマクシノール殿下への想い

 マクシノール殿下は、わたしが心の底から殿下との仲を深めていきたいと思うようにならなければ、わたしの「生まれ変わった」と言う決意を一時的なものだと思う可能性がある。


 ただでさえ、わたしの心の変化を、一時的なものに思ってしまう気持ちが湧いてきているというマクシノール殿下だ。


 もう一度、心を整理する。


 わたしはマクシノール殿下のことが好きだ。


 恋をし始めている。


 二度目の転生の時の心の傷は、乗り越えていかなくてはならない。


 今日、この場所で、間近で接することによって、ますますマクシノール殿下に心が動いてきている。


 その想いを伝えよう!


 決断をしたわたしは、マクシノール殿下に話をし始める。


「マクシノール殿下。わたしはもともとマクシノール殿下に、心の底では、婚約をした時から好意を持っておりました。しかし、それは、長らく育つことはないまま今日まで来てしまいました。それは、わたしがわがままで、傲慢な態度を取り、マクシノール殿下のことを婚約者でありながら、尊重をしてこなかったからだと思っております。マクシノール殿下は、先程、わたしのコルヴィシャルデ公爵家での振る舞いを心配しているという話をされました、以前にも心配をしていただいたのに、わたしは聞く耳を持っていませんでした。わたしに気づかいをしていただきながら、わたしは今まで何も応えるどころか、受け入れようとさえしませんでした。お恥ずかしい限りです。今日、マクシノール殿下とお話をさせていただきて、わたしは、マクシノール殿下がとても素敵なお方であると思いました。それで、一気にマクシノール殿下に心が傾いてきております。ただ、今までのわたしがしてきた酷いことを思いますと、マクシノール殿下のことをこのまま好きになっていいものだろうか? と思います。マクシノール殿下が先程申されましたが、わたしがまたもとのような傲慢な態度を取る人間に戻るかもしれないと思われていることも理解をいたします。しかし、わたしはマクシノール殿下に誓いたいと思います。この心を変化させた状態を維持し、マクシノール殿下のことを愛し、尽くしていくことを。そして、素敵な王太子妃になっていくことを。もちろん、今すぐに認めていただけるとは思っていません。これから少しずつ認めていっていただくように、一生懸命努力していきたいと思います」


 わたしは、話をしている内に、マクシノール殿下への想いはますます強くなっていく。


 マクシノール殿下はわたしの話をじっと聞いていた。


 そして、またしばらく腕を組んで考え込む。


 わたしは、マクシノール殿下のわたしへのイメージが少しでもいい方向に向くことを願っていた。


 やがて、マクシノール殿下は、


「あなたの言うことは理解します。そして、わたしのことを愛し、尽くすことを誓ってやただいたのは、うれしいことでありますし、ありがたいと思っております。その誓いは受け入れさせていただきたいと思います」


 と言った。


「マクシノール殿下、ありがとうございます」


 これで、マクシノール殿下とわたしの仲は一歩進んだと言えそうだ。


 そう思ったのだけれど……。


 マクシノール殿下は話をし始めた。


「ただ。わたしの心の中は、まだまだ整理ができていないところがあります。あなたが本気で、これから生まれ変わろうとしていることは、ここまでの話で十分理解ははしたつもりでいます。まだ、残念ながら、あなたの心変わりを恐れている気持ちは少し残ってはいるのですが、その気持ちはもうかなり弱まってきています。あなたの今の姿を維持できれば、心配することはないと思うようになってきました。ただ、今度は、あなたとの対応をどうしていくべきか、ということで悩みはじめています」


「面白い」


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