ご近所挨拶2
次の家は半吸血鬼のマルーミアの家だ。
なんでもルーシカとマルーミアは腹違いの姉らしい。
この世界は多重婚が許されてるのだろうか。
「ここが私の姉マルーミアの家です。いいですか?ケンイチさんくれぐれも気をつけてください!!今まで姉に誘惑されて眷族になった人が何人もいるので!!」
あれだろうか、おとぎ話に出てくる噛まれたらやばいと言うやつか…うん用心しよう。
"トントン"
「姉さん!!居るかしら?」
中から出てきたのは金髪の牙が生えた女性だった。
ルーシカと腹違いの姉だと言うし、なんというかちょっとそっくりだ。
「あらあらルーシカちゃん朝早いわね〜」
「おはよう姉さん。はいこれ今日の差し入れ」
ルーシカは肉をマルーミアに渡した。
マルーミア肉を受け取った。
そしてこっちを物欲しそうな顔で見つめてきた。
「ところでルーシカちゃん?このたくましい男の人は誰かしら?」
「あぁこの人はケンイチさん。最近この村に来たのよ。」
「あらそう」
マルーミアは何故か舌なめずりをしている。
あれか?これは吸血鬼特有の夜になったら襲いに来るとかそういうやつなのだろうか。
こんなことを考えているとルーシカが庇ってくれた。
「ダメよ姉さん!!この人まで眷族にしちゃったら本当にこの村終わるわよ!!」
マルーミアは少し残念のそうにしていた。
でもすぐに笑顔になって言った。
「あらあら…でもそうね!!ルーシカちゃんの初めてのボーイフレンドなのだものね〜お姉ちゃん応援しちゃう!!」
「ち、違う!!だからそういうことじゃなくて!!」
ルーシカが顔を赤らめている。
マルーミアが笑いながら言った。
「ふふふ冗談よ〜でもケンイチさんだったかしら?ルーシカちゃんのことお願いね?この子昔から危なかっしいところあるから」
「あ、ああ」
その後俺たちはマルーミアの家を離れた。
次が最後の住人の家らしい。
次の住人の名前はダルトンさんと言うらしい。
なんでもこの村唯一の鍛冶師だとか。
"トントン"
ルーシカがダルトンさんの家の戸を叩いた。
中から出てきたのはカーボーイみたいな見た目をした葉巻を吸ってる爺さんだった。
「ダルトンさん差し入れ持ってきましたよ〜」
「ふむ毎回悪いなルーシカ」
本当にこの爺さんが鍛冶師なのだろうか。
俺にはギターを担いで人の頭をぶんだたくあの世界的プロレスラーのジ〇フ・ジャ〇ットにしか見えない。
ダルトンさんもまた俺に興味があるようなのかルーシカと話しをしながらこちらを見ている。
「なぁルーシカよ...この若者はなんじゃ?」
「あぁ紹介し忘れてましたね。彼の名前はケンイチさんっていうんです」
「ほぉ...なかなか面白そうじゃないか...のぉケンイチとかいうやつ...お主冒険者やってみんか?」
冒険者ってあの異世界に飛んだら必ずやらされるっていうあれだろうか?
でも確かに金が必要だ。
このままルーシカに世話になり続けるわけにはいかない。
「まぁ考えておきますよ」
「ふむ武器がほしければわしが作ってやる」
「ありがとうございます。世話になるときはお願いします。」
こうして俺たちはダルトンさんの家を去った。
これでようやく3人だ。
みんなキャラが濃かった。
それにしてもダルトンさんが言っていた冒険者の話が気になる。
昔ラノベが好きなレスラーが居てそいつが巡業中の移動時間に進めてきたラノベがとても面白かった。
俺とルーシカは飯を食っていた。
俺はルーシカに冒険者のなり方を聞いてみた。
「なぁルーシカ俺冒険者の話興味があるんだが、どうやってなるんだ?」
「そうですね~前までこの村に担当冒険者受付係が居たのですが...その...姉さんがちょっと...はいすみません」
ルーシカが困った顔をしている。
なんだろう滅茶苦茶嫌な予感がする。
こうして俺は冒険者になるだけで苦労することになった。
この話はまた次回に
投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
次回は早めに投稿できるように頑張ります(笑)
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