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#44 文芸部の青春の熱い語らい



 お昼を食べ終えて、メグっちとサクラさんの二人によるフジコさんイジりを眺めながら、俺は状況の整理をしようと考え始めた。




 フジコさんは、俺に対して反省しているのか、歩み寄ろうとしている様に見える。というか、デレ期だ。 メグっちの指摘が正しければ、彼女もまた俺に好意を持ち始めているのだろう。



 次にメグっち。

 フジコさんをハーレムに入れようとしている? 

 積極的にフジコさんのフォローをしている様に見えなくもない。



 そしてサクラさん。

 邪魔するなら許さないけど、邪魔しないならお好きにどうぞってスタンスか。

 比較的、俺に近い考え方だと思う。



 で、一番悩ましいのは、フジコさんをハーレム入れちゃう? それとも大見栄切った手前、再び拒絶するか敢えてスルーしつづける?




「やっぱフジコちゃんもスク水じゃね? 制服の下にスク水着とけばチョロいノリオ(チョロオ)なんてイチコロだし!」


「おいこらメグ!これ以上スクール水着要員を増やすな! 私にとってはスクール水着は勝負下着なんだからな! スク水増やされると勝負にならんだろ!」


「スクール水着・・・・やっぱり私にもその覚悟が必要と言う訳ですか・・・・」



 ふ、フジコさんまでもスク水だと!?


 なんてこった

 俺が一人で頭を悩ませている間に、まさかの展開になっているとは。


 流石メグっち、グッジョブだ。

 後でご褒美のカルパスをあげねば。









 そして本日は水曜日。


 放課後に文芸部がある日だ。




 前回同様、フジコさんと一緒に文芸部の教室に向かうと、教室には既に他の3人とキョウコちゃんが揃っていた。



「よし、二人も来たな。 全員席に座れ」


 キョウコちゃんはそう言って全員を着席させると、何故か俺のヒザの上に横向きで座り片手を俺に抱き着く様に首に回したままお説教を始めた。 因みに、カラオケでメグっち達が歌った時と同じ座り方だ。



「お前たち、先週から水元にちょっかい出してたそうだな?」


「い、いえ!そんなつもりは・・・」



 今お説教するキョウコちゃんの立ち位置って、顧問としてだろうか? それともヒロインの一人として? 


 どちらにしても、俺のヒザの上に座っている時点で威厳なんて全く無いし、そもそも俺をペットにしようとしていた「オマエが言うなよ!」って話だ。


 だが、一応は俺のことを思ってお説教しているっぽいので、俺は口を挟まず黙って人間イスになりきっていた。



「だいたいな、ラブコメ症候群などという病気なんて無いんだよ! 家庭の医学で調べたけど載って無かったからな! あやうく月野に騙されるところだったよ」


「ま、まだ発症事例が少ないだけで、数は少ないけど報告は上がってるんです!」


 あ、フジコさん、態度改めたから妄想の話も改心したかと思ったけど、ソコはまだ信じてるんだ。


 なんだかんだとフジコさんって、強情だよな。


 最初は、優等生で誰にでも優しいクラスのマドンナで、メインヒロインだって思える程の人だったけど、実際は中二病だし、妄想癖ヤバそうだし、思い込み激しくて強情だし、しつこいし、ある意味人間臭い人なんだよな。


 あ、つまり、コッチが本性で今まで中二病で優等生っぽいけど裏の顔を持つキャラ作ってたけど、俺が色々切り込んだせいで、キャラ崩壊したってことかな?



「ドコに報告が上がってるというんだ? どこぞのマニアっくな掲示板か?」


「そ、それは・・・」


「まぁまぁ、フジコちゃんも少し落ち着いてー」


「そうっすよー」

「落ち着くっすよー」


「だ、だって・・・」


「月野の暴走は私にも責任がある。 最初に月野の相談に本気で向き合って目を覚ましていればな」


「それを言ったらわたしたちもだよ~」


「私らも面白がってたし」

「煽ってたし」



 今、文芸部では俺を除いた5人が本音で語り合い、反省会という名の熱い青春のぶつかり合いが行われている。 文化部だから実際は熱くないけど。


 でも、今の文芸部にはこういう話し合いが必要なのだろう。

 閉鎖的になって自分たちだけで考えて事を進めようとするから、どこかズレてしまっていても気が付けないんだと思う。




 女教師が男子生徒のヒザに座ったまま真面目な話をしている状況に誰もが違和感を感じ戸惑うなか、人間イスの俺に不意に話が振られた。



「で、どうだ水元? お前もそう思うか?」


「え? キョウコちゃんのお尻の重みと感触が最高過ぎて、聞いてませんでした」




 そう

 俺はお尻フェチな男、ノリオ。






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