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高宮 麻衣

歌うま(ビンタ)の彼女と思いがけない所で再開した。まさか歌うまと(ビンタ)が同一人物で、同じクラスになるとは、思いもよらなかった。


 「あなた名前は?」


 「小笠原翔太です。」


 「あれ、変態さんではなかったのか。」


 「違うわ!」


 まぁ確かにスカートはガン見したけど、驚いただけだし。あ、でもビンタされて喜んでしまった。

あ、変態だ。


 「翔太は、なんで私の歌の事知ってたの?」


 「動画見てしりました。」


てか、い……いきなり呼び捨てだと。


 「動画見てくれたの!?

 私は、高宮麻衣。 麻衣って呼んで翔太」


 「はい。麻衣」


 麻衣の名前を呼んだ瞬間周りの男子からは、殺意の目を向けられていた。そりゃそうだよな、ここに来た男子どもは恋なんてできると思ってなかっただろうし、あなん美少女がいるとも思ってなかったんだし。仕方ないか。

 

 「ねぇー翔太。翔太は歌好きなの?」


 「まぁ聞くのは好きだけど、歌うのはちょっと……」


 「そっか。部活は決まった?」


 「決まってない。」


 「じゃ合唱部入らない?」


 「でも、歌うのあんまり上手くないし。」


 だか、これで合唱部に入れば、恋もきっとできるだろうし、高校生活も男子だらけとはおさらばできる。入るのも悪くはないな、歌うだけだし。


 「お願い!翔太。」


 「そこまで麻衣が言うなら合唱部に入ってもいいけど。」


 「ありがとう!じゃまず部室行こっか。」


 言われるままに部室に行ったが……


 「部員俺らだけ?」


 翔太はあまりの部員の少なさに驚いた。

 俺と麻衣だけ……


 「違うよ!今日は来ていないの。

 いつもは、私と翔太を含め五人だよ。」


 「そうなんだ。」


 安心そうに翔太は深くため息をつきながらそう言った。


 「まず翔太歌ってみて!なんでもいいから」


 「まぁ下手だけど」


 一分もない短めの歌を歌ったがあまりの下手さに自分でも驚いた。


 歌が終わると、呆れた顔で拍手をしてくれた。


「ある意味すごいね……

 君って何で歌歌ってるの?」


 呆れた顔で拍手をしてくれた人は、桜の様な明るい髪の、可愛い系女子だった。彼女が部室に入って来た事に全く気づかないぐらい集中していた。


 「入部希望です。」


 「おー!よかった部員増えて!」


 彼女は、嬉しそうにそう言って翔太に近づき両手で翔太の手を握った。

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