第十話:悪夢
「何か沢山人がいるね~、死屍累々みたいだよ」
「マナ、勝手に殺しちゃダメだよ」
人だかりに近づいてから、マナが発した珍発言に適当にツッコミを入れて、周りの人々が見てる方へ僕も顔を向ける。
しかし人がかなり多くて、一体何が起きたのか確認することが出来ない。あ、別に僕の身長が低いとか、マナより若干、そう若干小さいとか、そんな理由で見えない訳じゃないよ?。
仕方ないのでシロさんに頼み、空から何が起きたのか教えてもらうことにした。
『・・・・・・・・』
『どうかしましたか、シロさん?』
シロさんは今空に浮いているので、他人には見えない状態に切り替わっている。だから、空に向かって話しかけるわけにもいかず、心の中でシロさんに問いかける。
『お主達は見ぬ方がいい』
シロさんは、そうキッパリ言い放った。
『え?』
『とても悲惨な光景じゃ、朝っぱらから嫌な光景を見てしもうた』
そう言ってフワフワ降りて来て、人が見ていないのを確認し姿を表した。シロさんの顔色から少し血の気が引いていて、瞳が少しだけうるんでいるよに見えた。
「マナ、特にお主は見ないように。見たらきっと好きな食事が出来なるかもしれぬぞ」
マナに厳重な注意を促し、シロさんは人だかりから離れて行ってしまった。
「どうしたんだろシロナちゃん。気になるけど、食事が出来なくなるってのは絶対にやだしなぁ。う~んう~ん」
少しの間マナの中で葛藤が起こったが、やはり天秤は食事の方に傾き、僕に一声かけてシロさんの後を追って行ってしまった。
一体なんなんだ? どうも僕はこうゆう時だけ好奇心が高まるようで、シロさんの不可解な言い回しが、僕の好奇心にさらに拍車をかけ、確認せざぬおえなくなった。
しかし見えないことに変わりがないので、僕はただ茫然と前の人の頭を見ていた。
そこへ、東区の宿の方から人が何人か走ってこちらに向かって来てる。数秒後すぐに姿を確認できた。服装は動きやすいハードレザーに、腰には一本の剣がさしてあった。つまり、この人達は東区を担当している街の警備兵だろう。
東区からここ中央大広場まで走って来たと思われるが、やはり警備兵なだけあって息はまったく切れておらず、早速状況を確認して作業を開始した。
「みなさーん、下がってください!あまり近づかないでください」
2人の兵が集まった野次馬達を現場から遠ざけて、一人の兵士が何かを見下ろす感じで何かを見ている。その顔はシロさんが出した表情よりひどく、どんどん険しい顔になっていった。
「これは酷いな・・・・。ケニー!本部へ連絡してくれ、あと死体を隠す布と運ぶための担架を4枚ずつ持ってきてくれー!」
死体? 死体だって!? 死人が出て、しかも四人も!先ほどまであった生ぬるい好奇心はすぐに消え、一気に僕の表情は真剣になっていた。
そこに街の市民と思われる女性が、なるべく死体を見ないよう顔を伏せ、死体を見ていた警備兵に近づき、何かを伝えている。
「なに? はぁ・・・・ケニー!担架を三つ追加してくれー!たくっ・・・・倒れるくらいなら、見にくんじゃねぇよ・・・」
呼び止められたケニーとゆう警備兵は、こくりとうなずき北区にある本部へ向かって走るのを再開した。
どうやら好奇心にかられ、すぐに見にきた先頭の野次馬が死体を見て倒れてしまったのだろう。僕と同じ後ろにいて、状況が見えなかった人々も徐々に状況を把握し、顔色がみな青ざめてきた。
「隊長ー!これからどうしましょう?」
「まずは市民の安全が先だ、みなさん!よく聞いて下さい、死人が出ましたー!これから街は危険度のフェイズを上げると思いますので、みなさんは夜の外出を極力避けてください!それと・・・・」
隊長と思しき人物は、周りの市民たちに状況を伝え、注意事項を色々と言っている。それを聞いた市民たちも、即刻まわれ右をし足早にこの場を去っていった。結局残ったのはまばらな人たちと僕だけになってしまった。
「ん? そこのあなた、今の話聞こえましたよね?」
死体を見ていた警備兵が僕の存在に気づき、こちらに近づいてきた。
「あ、はい。すいません、ボーッとしてしまいまして」
「ひどい有様ですからね、あまり見ないようにして下さい。長年警備兵をしている私でさえ、少々きついですからね」
と、少し自嘲気味に言って、隊長の元へと行ってしまった。
今ならまだ死体をこの目で見れるが、恐怖からか、僕の体は動こうとせず固まってしまった。
ここで僕はある事を思い出した。
そういえばシロさん達どこ行ったんだろう? とゆう疑問が頭に浮かんだので、結局シロさん達の後を追うことしにした。
『シロさん~、今どこですか?』
『今は宿屋に向かって歩いておる。まったく・・・今日は朝からついておる、と思ってたのにあの光景じゃ。食事は当分せんことにしとく、あんな光景、昔でもそうそう見れんかったわ』
先ほどの警備兵の話から、現場の死体のあり様はだいたい想像出来る。やはりその光景を見たシロさんは、食事する気など吹っ飛んでしまったのだろう。
『あとお主、あんまりわしから離れない方が身のためじゃぞ? 離れれば離れる分だけお主の魔力はわしに流れてくるからの~』
そういえば、先ほどから体に不思議なだるさを感じる。しかもドンドンだるさが強くなってきてくる!明らかにシロさんに魔力をあげすぎてるせいだ!は、早くシロさんに追いつかなくてはっ!!
『って!シロさんが近くで待ってればいいじゃないですか!!立ち止まってくださいよ!』
『ふん、流れた時間は決して止まらない。じゃから後悔のないよう歩き続けなければならないのじゃよ』
『何意味分かんないこと言ってるんですかっ!それでも神様ですか!?』
僕が抗議してる間にも、どんどんシロさんとの距離が広がっていくのをだるさで感じる。
とにかく早く追いつかなくては体が危険だ!。
僕は元来た道を戻り、宿屋に向かい走り出した。
だがこの時、僕は誰かにジッと見られていたことに気付きはしなかった。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
現在の時刻はお昼過ぎ。宿屋の僕とシロさんの部屋に三人ともいる状況だ。
朝からあんな事があったため、僕達は朝からまだ何も口にしていない。とゆうより、そんな気分ではない。しかし僕の意思とは反して、お腹の空腹の鐘は常に鳴り響き、お腹の中の虫は騒ぎっぱなしだ。
シロさんは宿に着くなり『ちと考え事をしている、少し話かけんでくれ』と言い、今もまだ腕を組み考え事の真っ最中だ。その表情はあまり良いは言えず、少し苦い顔をしている。一体全体何を考えているのか。やはり訊いてみたいが、今のシロさんの表情を見る限り、訊ける雰囲気ではない。
そして僕の隣にいるのは、うつ伏せのままぴたりと動かないマナだ。芋虫みたいにぐったりと伸びており、無駄なエネルギーを消費しないようとする、マナの本能的な救済処置をしているが、ちゃんと呼吸しているのか心配してしまうぐらいの無動作だ。
原因は勿論言うまでもなく空腹だろう。シロさんは今梃でも動かな状態なので、無理に外に行く事も叶わず、今現在まで飲まず食わずなのだ。
やばい・・・・ついにお腹の虫達が暴動テロを引き起こしそうだ・・・。
そんな、限界に達する時。
「ふむ、これは困った事になったかもしれんの」
数時間ぶり、ついに朝から閉ざされていたシロさんの口が開き、困ったようにさらに呟いた。
「しかし何故? どうしてじゃ?」
「シロさん、どうかしたんですか? やっと口を開いたらと思ったら、何か問題でもあったんですか?」
「そうじゃな・・・・お主にも話した方がよさそうじゃ」
「? それで一体なんです?」
「先ほどの事件、死体が四人ほど出たじゃろ?」
「僕は実際には見ていないですが、確か四人出たと耳に聞きましたね」
現場で会ったあの警備兵の話声を思い浮かべる。
「あれは確実に殺しじゃな、しかもただの殺しではない」
「と、いいますと・・・?」
何かただならぬ予感に、ごくりと唾を飲み込む。
「あれは人による殺しではない。あれは多分、わしのような存在がやったんじゃないかと思う」
「つまり・・・人ではない、神様が人を殺したと!?」
思わず声が裏返ってしまった。しかし、それほどの衝撃の発言だったのだ。
「うむ、多分じゃがな。かすかに死体から魔力の痕跡を感じた。つまりこの世で魔法が唯一使える、神が犯人だとわしは思う。人間にも魔法が使える奴がおるなら、話は別じゃがの」
「でも、もしシロさんの仮定が正しかったら、この街にいる神はシロさんだけですよね? シロさんが犯人じゃなかったら、その仮定は間違いなのでは?」
「いいや、それは違う」
「え?」
「もう一人おるではないか、昔っからずっとこの街を守ってきた神がの」
その答えはすぐに分かった。が、しかしそれはありえない!何故なら彼女は。
「そんな・・・シロさんは彼女が生きていると言いたいんですか?」
「生きているかは分からぬ、わしが犯人ではないのはわしが一番知っておる。しかし犯人に一番近いのは」
数秒間を開けて言う。
「ダンクネスじゃ」
静かに凛と言い放ち、再び部屋に静寂が訪れた。この時ばかりは、僕のお腹の虫もテロ活動をやめていた。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
その後、僕とシロさんは外に行き、近くにあったパン屋で沢山の種類のパンを買いそれを持ち帰った。部屋に入ってすぐ、ずっと倒れていたマナはパンのいい匂いに気づき、貯めていたエネルギーをここぞとばかりに使い、目にも止まらぬ速さで起きて僕の腕からパンの入った袋を奪取した。
思わずあっけにとられていた僕は、すぐに事態の重大さに気が付き、マナからなんとか三個だけパンを取り返した。しかし3個では今の僕には少々少ない、しかしシロさんの分まで取れなかったかので、必然的に僕はシロさんと半分こしようと提案した。
「いやいい。何百年ぶりの食事がパンとは、まったく味気ないではないか。それに今は食べている気分ではない、色々と片付いたらいただくとする」
だが悪いと渋っていたら『腹は空かんから大丈夫じゃ』と言われてしまったので、結局僕は遠慮がちにパンにかじりついた。
数時間ぶりのパンの味は、脳が裏返るほど旨かった。
お昼ご飯をすませた後、僕達三人はまた大広場に向かった。
いつもは賑やかな筈この場所も、朝の出来事により今では小鳥のさえずりしか聞こえてこない。さらに今日は『復活祭』の日、『復活祭』当日にこの様な事件が起きるなど異例の事で、夜行われる予定だった『復活の儀』を中止か、決行かどうかを街のお偉い方は急いで検討しているらしい。
「クロちゃん、今日いったいどうなっちゃうんだろうね・・」
マナは珍しく元気のない声で僕に尋ねてきた。
「今日に限って四人もの死体が見つかったとなると、まだ何とも言えないね」
僕の言葉を聞いた途端、マナはさらにしょんぼりした顔になり、いつもの明るさはまったく感じられない。
「だ、だけどさっ!『復活祭』は毎年欠かさずやっている、この街の最大の行事なんだよ!きっと今年もやってくれるよ、ね?」
僕は慌てて言い繕い、マナもそれを聞いて少しだけ笑顔になってくれて、ほっと胸をなでおろした。
特に目的はなかったのでそのまま西区に入り、ぶらぶらと観光して十分にマナを楽しませ(依然としてシロさんの顔は険しいままだった)時間を潰し、ついに復活祭の儀が始まる、闇夜の時間になった。
早速会場の中央区の大広場に向かったが、事件のせいかまだ人は完全には集まっていなかった。よく見てみると、何やら人々がみな一つの看板を見ている。
あんな看板お昼に通った時は無かったのに、貼り紙でも貼ってあるのかな。
何とか人ごみを押しのけ、看板に近づき貼ってあった貼り紙を読んでみる。
【今日の朝方、殺人事件が起こりました。犯行は非常に残酷であり、今日に事件を起こしたのも計画的な犯行と思われる。これは我々の偉大なる神、ダンクネス様に対する暴挙であり、最悪の冒涜である。犯人の目的は、恐らくこの『復活祭』の中止が目的だろう。だが、このまま中止にしては犯人の目的を達する事になる。毎年行われている、伝統的な『復活祭』を中止にするのは誠に遺憾であり、だからして今年も平年どうり『復活祭』は執り行う事にする。しかし、事が事なので復活祭は明日に延期するものとする。市民達には、どうか配慮ある見解をお願いする。】
張り紙の内容を一通り読み終え、どうやら明日に延期された事が分かった。
「なんじゃ? 明日でもよいのかの? 今日やってこその『復活祭』ではないか」
「僕もそう思います。だけど、この貼り紙を出したのは大祭司様ですからね、街の人々も納得するでしょう」
『ふむ』とシロさんは少し考え。
「大祭司とはそんなに偉いのかの?」
「大祭司様は、宗教的立場では一番高い位ですからね、別に教祖様とも呼びますし、読んで字のごとく教えの祖である人ですから。えっと、簡単に説明すると偉い順番に、大祭司、副祭司、祭司、修練士、そして多くの信者たちですね。この街の人々はダンクネス教の信者ですから、大祭司様の命令には逆らえません、逆らえばそれはダンクネスに逆らうことを意味してますから」
「なるほどのぉ、しかしお主詳しいな」
「はい、僕は牧師ですからね」
「あぁ、そうじゃったな」
あれ? 僕の職業を忘れられていた・・・? 神に仕える仕事なのに、神からこの仕打ちかよ!。
「と、とりあえず。明日に延期されたなら、今日は大人しくもう宿に向かいましょう」
「仕方ないのぉ」
「りょうか~い」
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
宿に着き、宿屋の主人さんに簡単なまかない料理を作ってもらい、晩御飯も軽く終了した。(ちなみにシロさんは食べなかった)今日は割と出費が少なく、僕としては助かるのだが、お腹的な意味では助かってない。
マナは『それじゃ、また明日。楽しみだねっ!おやすみなさ~い!』とお休みの挨拶して自室へ戻って行った。
僕とシロさんもすぐに自室へ向かい、早速就寝することにした。だが、シロさんはまだ寝ないといい、僕にひとつ頼み事を言ってきた。
「お主これから寝るじゃろ? つまりしてお主は今日もう動かないとゆうことじゃ。じゃったら、ちょっとお願いがある」
「ん、何ですか?」
「これからわしは一人で外に行く、もしかしたら少し遠いかもしれん。じゃからお主からそれなりの魔力を頂きたいんじゃが」
「え、こんな時間に一人で外に? 一体なんの用でしょうか?」
「すまん、それは言えん。じゃが、いずれちゃんと話す。じゃからここはわしのお願いを聞いてくれないかの?」
シロさんの目を見ると、決しておふざけではなく真剣そのものの目であったので、快くお願いを聞いてあげる事にした。
「分かりました、シロさんも何百年ぶりに街に来たんですもんね、一人で行きたいとことか多々あるでしょうし」
「ふふ、お主分かっておるではないか。なら遠慮なく魔力を貰っていくぞよ。結構の量を持っていくと思うから、お主は明日起きるのが遅くなるかもしれぬが、我慢してくれ」
「はい、分かりました。全部持っていかないで下さいよ?」
少し茶化すように僕は言い。
「分かっておるわ、心配せんでいい」
シロさんも柔らかな笑みを浮かべた。
「それとなお主、一つ注意することがある」
だがすぐに笑みは消え、シロさんはまた真剣な顔になる。
「何でしょうか?」
「あの事件の犯人、もしかしたらこちらに接触してくれるかもしれん」
「え!あちらから接触ですか?」
「うむ。わしのような存在がおるから、この場所もすぐにつきとめてくるかもしれん。狙いは分からんが、きっと近いうちにこちらに来るはずじゃ」
「そうですか・・・気をつけます。注意ありがとうございます」
具体的に何か対策が立てれる訳じゃないが、心の持ちようは大事だ。
「気にせんでいい。わしはこれから外にいくからの、今日は大丈夫じゃと思う」
大丈夫、と言われたがやはり心配である。しかし、こちらからはどうしようもないので、今はシロさんの言葉を信じるしかない。
「分かりました、それじゃシロさん行ってらっしゃい」
「うむ、行って来る」
また柔らかく微笑み、窓からふわふわと飛んで行ってしまった。
それから体に徐々に疲労感が伝わってきて、僕は早速ベッドに横になり、すぐに深い眠りについた。
虚ろな瞳の中、僕は『あぁ、貸しの事言えばよかったなぁ』と考えていた。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「ん・・・・ん。今何時だ・・?」
「お昼前じゃ」
横から声がし、その方へ首を向けると、シロさんが窓枠に座って僕の懐中時計を見ていた。
「ほれ、返す。お主寝る時は位は、時計は取っておけ」
「すいません、あの後早速疲れが来て、すぐに寝てしまいました」
体をゆっくりと起こし、シロさんから懐中時計を受けとり、首に掛ける。
「えっと、あれ? シロさん、マナはまだ起きてないんですか?」
「ん。そういえば、今日はまだマナの顔を見ておらぬの。まだ寝ておるのでないか?」
「そうかもしれませんね。なら、そろそろお昼なのでちょっと起こしに行ってきます」
まだ少しぼやけた頭で部屋を出て、寝起き眼のまま隣のマナの部屋の前にやって来た。
まだ頭がよく働いてなかったからか、僕はノックの事を忘れていて、そのままドアノブに手をかけた。
その時。
ブワワワワッ!!と何かが背筋に伝わり、突然に胸騒ぎがした。一気に冷汗が出て、ぼやけていた頭も、すぐに活動し始めた。
な、なんだこの感じは!?
蛇に睨まれた蛙みたいに動けなくなり、ドアノブを握ったまま固まってしまった。身動きが取れなく、手の甲に物凄い量の汗が噴き出てきて、ドアノブがだんだん濡れてきた。
すると頭に何かがよぎった。
それは昨日の夜寝る前に言われた、シロさんの言葉だ。
も、もしかしてマナの身に何か起きたのか!!?
だが、体は僕の思いと裏腹にまったく動かない。一体何分間この体勢でいたかもわからぬまま、必死に僕は体に命令する。
動け!動け!動け!動け!動け!!!
ガチャッとゆう扉が開く無機質な音が鳴った。
扉は古いらしく、油を随分とさしていないのか、そのままキキーーーッと甲高い音を鳴らしながら、一人でに内側に開いていく。
そして僕はやっと、部屋の中をこの目で見る事が出来た。
そこには血だらけでベッドに寝ている、マナの姿があった。
どうも葦原です
何とか10パートまで続けることが出来ました(汗)
これも僕の小説を読んでくれている、みなさまのおかげです!
まだまだ文章に拙い部分があるでしょうが、これからもよろしくお願いします。