表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/4

リヒトという少年

こんのクソッタレー!


という気持ちで書いた作品です。

 僕の名前はリヒト。


 このアバルトの街の冒険者ギルドで、最下級冒険者として働いてる。

 働いてるって言い方には語弊があるかもしれないけど。

 最下級冒険者っていうのは、冒険に出れない程実力がない者のことを指す。

 まぁ、見習いたい言えば聞こえはいいね。

 出来る事といったら、雑用程度。

 掃除したり、食事の準備や洗濯したり。

 ほんと、雑用程度。


 最下級冒険者っていうのは、始めの頃は師匠みたいなひとに付いて、戦闘訓練を受ける必要がある。

 それも、ギルドの登録時に自分の特性が明かされるから、その特性を伸ばしてくれる人につかないと意味がない。

 その特性というのは、剣術や魔法、格闘技や弓、ありとあらゆるものが現れる。

 そうして、自分のレベルを上げて、冒険者としてのランク上げをしていくんだけど。

 残念なことに、僕には適正がなかった。

 なかったというよりも、何も出て来なかったというのが正しいかな。

 だから、焦ったよ。

 誰かに師事することも、自分のこと得意分野すら伸ばすことも出来ないんだから。


 だけど、僕はどうしても冒険者になりたかった。

 いや、一応冒険者ではあるんだけど。

 一流の冒険者になりたかった。

 そして、お金を稼ぎたかった。

 それがぼくの目標だつたんだ。

 少しでも強くなれるよう、僕は空いた時間を使って一所懸命に剣術の訓練に励んでいたんだ。


 まぁ、それでも子供のチャンバラ程度だって笑われるんだけど……

 

「テメェの剣なんざ、子供のお遊びと変わんねぇんだよ!」


 とギルドに併設された食堂兼酒場で、酔っ払った冒険者からよく言われる。

 子供のお遊びか……

 僕は真剣だったんだけどな……


 それでもめげずに一人訓練を重ねていた。

 訓練と言っても、庭の木に棒をぶら下げてカンカン叩くだけなんだけど。

 ちゃんと袈裟斬りとか払いとか意識して棍棒を振り回しているんだけどね。

 本当はちゃんとした師匠につきたいんだけど。

 天涯孤独の身である僕にはそんなツテがないし、第一適正がない。

 それならいっそ、このギルドでしっかり働いて、そういうツテでも見つけられればと思っていたんだ。


 いたんだ、けど……


 僕はこの冒険者ギルドを追い出される羽目になる。

 ありもしない、冤罪を着せられて…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ