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村へ向けて

 布団から解放されたネコ。ぐっと伸ばすと体の節々がボキボキと音がする。

 そして、考える。これからどうするできなのかと。とりあえず、近くにある村をグーパに教えてもらうことにした。


「ここから一番近い村はどこか教えてくれないか?」

「ここから一番近い村だと私が住んでいる村、デクパ村ですね」

「デクパ村?変な名前の村だな」

「村長がなんとなくで決めた村の名前なんですよ」

「結構重要な事をなんとなくで決めていいのかよ」

「結局は名前よりも中身が大切ですから」

「ごもっともな意見ですね」

「でもここから村に行く途中は結構魔物が出るんですよ。私自身は大丈夫ですが、ネコさんまでは守ることは……」

「安心しろ、自分の身は自分で守るよ」

「……わかりました。それではご案内いたします」


 グーパは確かな足取りで村の中を進んでいく。

 もし、グーパと逢えていなかったらと考えると恐ろしい。

 グーパは途中で草を摘みながら、ネコは指パッチンをしていた。

寝る前に気付けて良かった。明日、一週間分を予約しておきます。

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