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プロローグ
初投稿です。
よろしくお願いします。
ドカッ!!!!
右頬辺りに鈍い痛みがはしる。
なにが起きた?俺は混乱の中にいた。ここ何年も痛みとは無縁の生活だったのだ。
冷や汗がドバッと溢れ出す。心臓がバクバクと脈を打つ。
未だに状況を整理できないでいた。しかし目の前奴はそんなことで待ってはくれない。
「グギャアアア!!!」
奴は叫ぶと同時に俺に追撃を食らわせようと右手を振りかぶった。
に…逃げないと!!!
頭ではそう思うのだが腰が抜けて動けない。なんだか股の間が温かい気がするが気のせいだろう。気のせいだと思いたい。
「ガアアア!!」
奴の攻撃がすぐ目の前まで来ていた。しかしやけにスローモーションだ。
あれ?これがもしかして走馬灯...?
ーー「避けて!!!」
ふと、そんな声が聞こえた気がした。
いやいや、無理だろう。もう奴の攻撃は避けれる距離じゃない。走馬灯まで見ちゃったんだから…。
ドカッ!!
あぁ、人間ってこんな簡単に死ぬんだ。
そんな事を思いながら頭に強い衝撃を貰って俺は意識を失った。