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君に願いを 下書き  作者: ツナグ・ヨワタリ
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設定・登場人物

触れられたら一度だけその者の願いを叶える

デイ・ウォーカーで真祖の吸血鬼


血を与えることで、不老不死の眷属を作り出せる。(契約)

眷属の血を吸うことで力を蓄えられる。

主が何らかの理由で力を失うと、眷属も力を失う。


孤独から抜け出したいと願い続けた少女はある日この世界で唯一の魔女から人々の願いを叶える力を与えられ、その代償に永遠を彷徨う業を背負う。

時を経て、少女はある一人の少年と出逢う。

その少年は今までの人間のように自身の願いを叶えて貰うのではなく、人々の願いを叶える手伝いをしたいと言う。


カース・エンジェル…

女性 500歳程(外見は15歳程) 身長…150cm


銀の長髪に透き通るように青白い肌を持った、真紅の瞳のデイ・ウォーカー。

500年程生きているが見た目は15歳程で、小柄な身体に反して大胆な性格。

自身に触れた者の願いを一度だけ叶えるが、逃げ足が速い。

触れられることで温もりを受け取り、その代償の範囲内で願いを叶える。

願いを叶えるとその者の記憶からカースに関する情報が消え、二度と認識できなくなる。

自身を狙う者から逃げるのは、願いを叶えることで孤独になるのを先延ばしにする為。

触れられたら必ず願いを叶えなければならない。

そうしなかった場合石となり永遠に孤独を彷徨い、愛する者のキスを受けなければ解けない。(眷属でも真実の愛を持っていれば良い。)

自身の血を飲んだ眷属は、願いを叶えても記憶を失わない。(その為何度でも触れることはできるが、願いを叶えて貰えるのは最初の一度のみ。)

その昔カースの両親は、長年の不妊を乗り越え一人の赤子を授かった。

エンジェル家の宗家として男児を望む夫婦の元に望まぬ女児として生まれたカースは、名も与えられぬまま虐げられながら育った。

その5年後夫婦は待望の男児を授かり、まるでカースに見せ付けるように溺愛していた。

しかし更にその5年後に男児が流行病で亡くなると、夫婦はそれを訳もなくカースのせいにしてより一層強く当たるようになった。

一方で噂に聞く強大な力を持つ唯一の魔女なら自分達の息子を生き返らせることができるかもしれないと、カースの両親は宗教的に魔女に傾倒するようになる。

そしてカースの弟の死から5年後、遂に二人の念願叶ってカース達の元に世直し中の唯一の魔女が訪れる。

魔女は自身に間違った思いを抱くエンジェル夫妻を殺すと、カースに目を向けた。

魔女に自身も殺すようカースは嘆願したが、魔女は逆にカースの一番欲しいものを訊ねる。

カースが人の温もりが欲しいと答えると、魔女は不敵な笑みを浮かべカースに魔法を掛けた。

その日からカースは人々の願いを叶える吸血鬼として生きることとなり、同時に死ぬことを許されなくなった。

今までにできた傷などはすべてなくなり、新しくできた傷もどんなに致命的であろうとたちどころに治るようになった。

それから暫くして、自身のそんな境遇を嘆くように自らを呪われた存在としてカースと名乗るようになった。

やがてブレスと出逢うまで、唯一の魔女への復讐を果たさんとその存在を探しながら自らに課された使命を全うしてきた。

カースの存在は各地で都市伝説として伝承されており、その存在を探し求める者も少なくない。

ブレスのことは弟のように可愛がる一方、寿命も含めいつ自分の元からいなくなるか分からない不安に苛まれている。


ブレス・アポストル

男性 15歳→20歳 身長…175cm→180cm


背が高く黒い短髪に青い瞳を持った、慎重で不器用な心優しい人間の少年。

孤児院育ちであり、両親を知らない。

その見た目からか人が寄って来ず、孤児院にすら親しい友達がいない。

ある日いつも通り学校の裏で一人昼飯を食べていたところ、逃げてきたカースと出逢う。

ふとしたことから彼女の孤独を知り、傍にいる為に人々の願いを叶える手伝いを申し出る。

彼女からは触れたら最後願いを叶え記憶から自分が消えてしまうので絶対に触れないように言われているが、分かってはいてもそれが故に切なさに苦しんでいる。

カースが何も告げずにいなくなってから5年間、各地で彼女の情報を集めながら旅をしていた。

彼女の思いを事情を知ってもなお共にいようとするが、このまま共にいても自分が寿命でいなくなりまたカースが孤独を彷徨うことになるならと彼女の眷属になることを決意する。

しかしカースは拒否しブレスの人生を考えた末に偽の血を与え、それを知らずにブレスは喜びの余り彼女に触れてしまう。(当然、カースはそれも見越していた。)

ブレスは望みを言わされるが、それは自分には叶えられないと彼女に別れを告げられる。

その際強引にカースの首筋に噛み付き血を飲み眷属となるが、彼女は最後の力を振り絞りその場から消え去る。

その後眷属となり不老不死となったブレスは、一人カースを探す旅に出る。

時を経て遠く離れた地で眠るように石となって佇む彼女を見付けたブレスはそっと口付けを施し、今でも自分の願いはカースと共に過ごすことだと告げる。


唯一の魔女…女性 ?歳 身長…165cm


カースを吸血鬼に変えた張本人で、この世界で魔法を使える唯一の存在。

無限の魔力と気紛れな性格で多くの人間に悪魔的に恐れられているが、実際の姿を見た者はカース以外にはいない。

カースと出逢った当時は世直しと称して自らへの畏敬の念が薄い者や自らに間違った思いを抱いている者を粛清して回っており、その一環でカースの両親も殺された。

世界を放浪する傍らずっと自らを脅かす存在を探していたようで、カースを殺さず呪いを掛けたのはその為。

他に類を見ない不思議な力を持って生まれてしまったが故に周囲から疎まれ、最初はその力を抑えようと努力していた。

しかし次第に抑えられない程にその力は成長していきやがて力に呑まれてしまうが、その力故に簡単に死ぬこともできず彷徨っていた。

力を振り翳していたのには自身に対する憎しみを集めるという理由もあり、いつか自身に匹敵する心の闇を持った存在を見出した時には種を植え付け殺して貰おうと目論んでいた。

その力の正体は、ツナグの狙うティア・ストーンであった。

ツナグの世界から飛び散ったティア・ストーンが生まれる直前の彼女に偶発的に宿ってしまい、この世界の人々の潜在的な願いを具現化できる力となって著現した。

本人はそのように力を使うことはほとんどなかったが、カースに呪いを掛け力を分け与えたことによって現在は一部がそのように使われていると言えなくもない。


ツナグ・ヨワタリ(レイ・カイトウ)…男性 ?歳


東の海からカースの元に現れた、2人目の魔法使い。

唯一の魔女が持っているという、ティア・ストーンという魔法石を求めている。

カースに唯一の魔女について情報を与え、助力する。

実は一度目にブレスがカースを探していた際、最後の情報を与えたのは彼である。

この世界の者ではないらしい。

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