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25日目。

「うーん…」


目覚めると、眩しい光が私の目に入る。


険しいような顔をしながら、上半身を起こし、起き上がる。


まだ、眠い目を擦り、その光に誘われるように、ぼーっとしていると、


「うーん…」


寝返りをし、私のほうを向く。


しかし、まだ、起きていない。


「…」


子供のような彼の寝顔に見惚れながら、少し笑みが出てしまう。


「…」


私は、思わず、まだ、目を閉じている彼の頰に手を伸ばし触れ、再び、笑みが出る。


「…なんか、可愛い…」


彼の頰を人差し指でツンツンとしてみる。


「…」


起きる気配を見せない。


ツンツンと再び彼の頰をするが、まだ、目を閉じている。


可愛くて、思わず、何度もやりたくなってしまう。


そして、それでもなかなか起きない彼の姿に私は、笑みを漏らしてしまう。


ツンツン…ツンツン…


何度もやっているが、なかなか、起きない彼に、またまた、やろうとした時!


「はっ!」


彼は、私の手首を掴み、自分に近付かさせ、


「…おはよう…」


そう口を開いた。


まだ、眠そうな顔をしている。


顔が近い…


突然だったせいか、心臓がどきどきと踊っている。


「…おはよう…」


私が応えると、「…抱き枕」と言い出し、私をぎゅっと抱き締める。


ドキドキと心臓の音が自分の耳に響き渡る。


「…離さない…」


そう言い、さらに、強く抱き締める。


「…しょう…」


「…うん?」


私は、笑みが出てしまう。


「…呼んでみただけ…」


呟くようにそう言った。


彼は、さらに、強く抱き締める。


「…ずっと、このままでいたいな」と彼は言い出し、私は、彼のほうを向く。


彼の胸の辺りが目に入る。


近い。距離が近い。


どきどきしている。


この音は、さらに大きくなっていってる気がした。


そして、彼の目と私の目が合った。


「…朝から贅沢だな…」


「…」


どきどきが何故か止まらない。


もう、この距離に慣れても可笑しくない筈なのに、慣れていないこの胸の鼓動は、彼にも聴こえているのではないかと思うと、 恥ずかしくなってくる。


「…聴こえる…」


彼は言う。


「…え?」


「…心臓の音」


「…」


頰が少し赤くなってしまう。


「僕の聴こえる?」


「しょうの?」


「耳を済ませてみ?」


そう言われ、彼の胸の辺りに耳を向けてみる。


少し聴こえる。


思わず、ほっとし、少し微笑んでしまう。


「…しょうもどきどきするんだね!」


そう言うと、「…まあ…」と少し赤くなった頰。


「可愛い…」と私は、心の中でそう思う。


再び、耳を済ませてみる。


聴こえる…聴こえる…


「…なんか、いいね」


「うん?」


うんんと私は、言う。


幸せって、こういうことを言うのかなと私は、そう思った。


そして、気が付いたら、また、私達は、夢の中へと入っていったのだった。


私は、彼の温かくて優しい温もりの中に包まれていた。



ふと、目を覚ました。


何となく、時計に目が入り、ゆっくりと上半身を起こし、起き上がる。


「…13時か…」


横を振り向くが、まだ、彼は、目を閉じている。


今日という日は、穏やかだなと思いながら、まだ、眠っている彼を見て、微笑み、私は、ベットから離れた。


リビングに向かい、コーヒーのセットをし、ピーピーと暫くして鳴る。


カップにコーヒーを注ぎ、口に運んだ。


「…はーぁ…」


微笑みを浮かべ、再び、コーヒーを口に運んでいった。


そして、彼が起きるまで、最近読み出した本を手にし目を通しながら、読んだ。


コーヒーを飲みながらのこの時間がゆっくりと流れているように感じられる。


まだ、起きないのかな…


そう思いながらも読書に、だんだんと夢中になってしまっており、84ページを捲ろうとしていた。


そして、一杯目のコーヒーを飲み干してしまおうとした時、突然、横から腕が伸びて来た。


その腕は、私に纏わりつく。


本から目が離せない私。


そんな私に抱き着く。


「…おはよう…」


彼は、そう言い、私をぎゅっとする。


一度、本が良いタイミングでひといきが着いた為、閉じる。


私は、そして、彼を見る。


「…おはよう…」


微笑んでそう言った。


すると、「おはよう…」と彼は私の顔を見て、微笑みながらそう再び言った。


目が合い、目が離せない。


あまりにも見過ぎたせいか、私は、彼から視線を少し外す。


再び、彼の顔を見た時、彼の手が、私の頰に触れる。


「…ねえ…」


「うん?」


「…今度さ、温泉でも行こうか!」


その彼の言葉に私は、思わず、いや、気が付いたら「うん!」と微笑みながらそう言っていた。

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