意外な発想
弾幕の描写、戦闘シーンそのものの表現が底辺です。ごめんなさい
読みにくかったらすみません
それでもOKな方、ごゆっくりー
「最初からいくよ!
光符『スターシャワー!』」
光が1枚目のスペルカードを宣言した。制限時間40秒。野球ボール程の小さな星形の弾幕がシャワーのように降ってきた。
これが弾幕か。実際受けてみると恐ろしいな。と、考えているうちに弾幕は目の前まで迫ってきた。
俺は上を見ながら弾と弾の間を避けていく。残り25秒。弾幕の勢いが増してきた。スピードが速くなり、弾の数も増えた。足の動きも段々速くなってくる。
残り18秒。よし、あれを使うときが来た。
「避けてばかりじゃ勝てないわよ!」
その通りだが、俺には避けることしか出来ない。
ならばそれを有効的に使うまでだ。
俺は光に突っ込んでいった。もちろん、近づけば近づくほど弾の密度は濃くなる。一見無謀に見えるが、神回避する能力があるため弾は当たらない。
「避也、何考えているの!?」
光の真正面まで近づいた俺は、今度は背中を向けてダッシュ。光から逃げた。
そしてタイムアップ。弾幕が止んだ。
「ちょっと、今のは何?」
光は少し頭にきているようだ。避けてばかりじゃなくてちゃんと攻撃しなさいよと。
分かっている。今のは攻撃できる隙が無かっただけだ。
光が2枚目のスペルカードを出した。
星符『シューティングスター!』
制限時間35秒。先程の弾幕より二回り大きい星形の弾幕が、流れ星のように横から沢山流れてくる。今度は跳んで避けないといけない弾幕だ。
俺はは身を屈めたり、小さくジャンプしたりして避けている。残り27秒。弾幕は勢いを強めてきた。
「まだ避け続ける気? 避也、あなた本気なの?」
「もちろん本気だ」
「じゃあ早く何か動きを見せなさいよ!」
口ではそう言っているが、光は間違いなく油断している。素人の俺が何も出来るはず無いと思っている。
だがな、光。俺が避けるだけだと思ったら大間違いだ。
俺は制服のベルトに差し込んでいたものを抜いた。そして、ポケットからあるものを取り出した。それと同時にスペルカードを唱えた。
「スペルカード!?」
「これが俺の決め技だ!
石符『投石』!」
差し込んでいたものは、木で作った投石器。それに手頃な石をはめてフルスイング!
「しまった!」
光は完全に油断していた。俺が攻撃をしてくるなんて思ってもみなかった。
そして、石は勢いよく光の胴体へ飛んで行く。光は左へ飛び退いたが、右足に石が当たった。
「いっった!」
光は体勢を崩し、転んだ。
弾幕が打てない俺が決闘に勝利した。
「弾幕は打てなくても、石とかで弾丸を飛ばすことなら誰でも出来る! 俺の勝ちだ!」
光は地面に四つん這いになっていた。
「……まさか決闘を1度もやったことが無い奴に負けるなんて。それにしても、投石。これは意外な発想だったわ」
「意外って、誰でも思いつくんじゃないのか」
「普段から弾幕で攻撃していると、そういう方法に足元をすくわれるのよ。避也は上手くそれを突いた。悔しいけど私の負けよ」
なんだか嬉しい。勝ち負け云々よりも、光とこうして本気で戦えることが嬉しかった。
2人の戦いを、影で見ていた人物がいた。
「絶対に攻撃が当たらない能力……ね。新兵器の開発に役立ちそうね」
と言って白い歯を見せた。
博麗の巫女、博麗霊夢は今日も安定のぐうたらぶり。縁側で寝転んで空を見続けていた。境内には枯れ葉と砂が散らかっていて、側に箒が放置されている。掃除を始めてすぐに辞めてしまったようだ。
「あーあ。空から何か面白いもの降ってくればいいのにな」
なんて呑気なこと言っていたら、本当に降ってきた。
霊夢は飛び起きて降ってくるものを見たが、落ちる前にがっかりした。
それが落ちてきたときにはまた縁側で寝ていた。境内に落ちてきたのは、魔理沙だった。箒で墜落してきたらしい。尻餅をついていた。
「いたた、おい霊夢!この魔理沙さんが来てやったぞ」
しかし霊夢は興味も召さずに頭を掻いた。魔理沙は霊夢に近づいた。
「前言った外来人を見つけてやったぜ。見たいか?」
「いい」
即行断った。あまりめんどくさいのは嫌だ。
「分かった。じゃあ連れてくるぜ」
魔理沙は服についた砂を手で払い、箒に乗った。
「あ! ちょっと待ちなさい!」
霊夢の言葉を全部聞く前に魔理沙は飛び立った。
スペルカードのセンスがめっちゃ無いですけど気にしないでください。
ここら辺から話が始まったと思ってもいいかも。6話位まで茶番のようなもの(笑)